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2008年6月27日 特集



同じマイスターシュテュックのル・グランでも、プラチナラインは異なる高級感を放つ。ボディの色はベーシックモデルと同じディープブラックだが、3連リング、プレート、クリップ部分のゴールドに代わって白金の光彩が明るく照る。ゴールドの放つ赤みを帯びた光と違い、主張の少ないプラチナの程よい存在感が静寂な書斎に馴染む。クリップに刻まれたシリアルナンバーは、自分だけの一品となって書斎にやってきたことへの証だ。
ペン先の切り割りは、一本一本が豊かな経験を持つ職人の手によってつくられている。この切り割りの幅とすき間でインクの量と書き味が決まるのだ。手仕事ならではの精巧な調整が可能にした滑らかな書き心地。先人たちがこの筆を選んできた理由がここにある。
書き進めるほどに生まれる程よいリズムは、手の疲れも目の疲れも感じさせず、思考能力を高めてくれそうな気さえする。筆を持つ人間の心理を知るモンブランの巧みなつくりは、静かなる書斎で独り空想を膨らませるための一本だ。














