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殺陣、立ち廻りの動きで体を解す「和太刀」
テレビや映画、そして舞台の時代劇で役者が日本刀を使って立ち廻りを演じるのが「殺陣」。それをより舞踊的に展開させた身体運動が、清水大輔さんが主催する「和太刀」だ。
清水さんは舞台や映画の俳優たちに、立ち廻りを教える現役の殺陣師。武道、武術を本当によく研究していて、侍武士の立居振舞いを理論と動き両面から手ほどきしてくれる。
「一見すると剣術は武張った、つまり力を込めた動きに見えますが、実は違うんです」
そう、力むと素早く動けないし、見た目もギクシャクしてしまう。無駄な力を抜いて、舞いのように動くことが必要だ。
知らず知らずのうちにストレスにさらされて、心も身体も緊張状態で硬くなっている現代人の心身を、立ち廻りの動きで解すことができるのが和太刀なのである。また、殺陣の身のこなし、動き方を覚えることによって、それをイザというときの護身術に役立てることも可能なのだ。




堅苦しさは必要なし。力を抜いて楽しむ
「私自身、本格的な武道の道場に通ったことはほとんどないんですよ」
そう言って笑う清水さん。殺陣を始めたきっかけは、日大芸術学部に入学した時に、誘われるままに入部した殺陣研究会だった。
「子役から演技を学んでいた僕にとっては、役者修業の一環という感じでした。それがだんだん面白くなって研究していくうちに今のようになってしまいました(笑)。だから、みなさんも力を抜いて、まず、武を演じる楽しさを感じて欲しいですね」
最初に見せていただいた、清水さんと講師の方々三名による演武も、音楽に合わせた剣舞。立ち廻りや剣劇というより、まさに優雅な舞いの趣だ。でも、その中には本格的な居合や抜刀術、剣術の要素が含まれていた。
合気道の演武で見られるような、体術(体の使い方)からはじまる講座には、一般的な道場にあるような堅苦しい雰囲気はいっさいない。みんな楽しげに、でも真剣に力を抜く体の使い方の練習に取り組み始めた。




