こだわりナビゲーター
Column Title :
[趣味]男のガーデニング
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八洲 弘
ガーデニングは、近くて遠い趣味でした。ところが、一本のバラの苗木に覚醒させられると、あとは深みに一直線。持ち前の蒐集癖もうずいて……目指すは、ロザリウム。こんな花の魅力をさらに伝えたくて。
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ガーデニングは、奥さまやご隠居だけの趣味ではありません。むしろ人生真っ只中の男子にこそふさわしい。
子供の頃から、お花の絵を描いたりして遊ぶのは、女の子と決まっていましたが、実際、本物の花づくりには、男の手でなければできないことが多々あります。また、ガーデニングの楽しみの大半は、何ヵ月も後のことをあれこれ思い描いて遊ぶ想像力の中にあります。こういうことは、現実的な女性に対し、むしろロマンチックな男の方が得意なことではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
とはいうものの、私がこの趣味に目覚めたのは、そんなに古いことではありません。ついこないだまで、私も、花の色や形、匂いに、心を動かされることなどなかったし、興味もありませんでした。
ところがですね……と、ここから先、花の魅力、ガーデニングの楽しさを語るのが私の役目です。
朝、まだ濡れた草に触れ、一日を太陽の下で花のために汗を流し、作業を晩鐘とともに終える……などということは、都市に住むサラリーマンに、なかなか望むべくもない話ではありますが、それでも、ベランダに置いた一鉢のバラが、いかに日常に疲れた心を癒して、このままずっと続くのではと思っていた生活を変えてくれるかを知って欲しいのです。
「男のガーデニング」― それは、日ごろ忘れていたものへの回帰と、命の再生産です。
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