旅・宿・移住

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2007/09/06

敬虔なキリスト教徒の国エチオピアで、我が心の煤を洗い流したい

もうずいぶん昔になるが、とあるテレビ番組を見ていたら、エチオピアの教会で修行するひとりの青年僧の姿が映し出されていた。教会の中庭に一日中不動だにせず、じ〜っとたたずむ姿が映し出されていたのだ。

行を終えて、マイクを前に彼が言ったひと言が、「神さまが私に与えてくださった、大切な仕事です」だった。彼の仕事とは、彼自身が日時計の針に成りきることだったのだ。それも、「仕事が大変!」というより、針に成りきることが「嬉しくってしょうがない!」とばかりにニコニコしている。ただ立っているだけとも思えるその仕事こそが、「大切」というのだから、思わず、「ウ〜ン! すごい」と、感動してしまった。敬虔なキリスト教徒が多いとは聞いてはいたが、これほどまでとは…。

それにしても、エチオピアって、いったいどんな国なのか? 興味本位で調べて行くうちに、なるほどと合点がいく話に出会ったのだ。話は二千数百年も前に遡る。旧約聖書の出エジプト記に、モーゼが神との契約の印として与えられたという十戒の話は、多くの人が知っているに違いない。その戒律が刻まれた神との契約の印を入れた箱(聖櫃)が、アークと呼ばれるものなのだが、それが、実はエチオピア国内にあるというのだから驚かされる。

聖書の記述によれば、アークはソロモン王によって、エルサレムの神殿内に納められたことになっている。しかし、エチオピアの人々の間では、アークのありかは、エルサレムではなく、エチオピアの古都アクスムという町の教会にあると古くから信じられているのだ。エチオピアの史書クプラナガストに、エルサレム王ソロモンとシバの女王との間にできた子メネリク1世が、アークを密かにエチオピアへと持ち運んだというのだ。






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