旅・宿・移住

  •  PR  
  •  PR  タミヤのミリタリーモデル!ディテールも精密に再現!
2007/06/23

知っておきたい日本人のしきたり〜夏越の祓(なごしのはらえ)

日本人が忘れつつあるしきたりが、京都には今もしっかりと日常に息づいています。今回は、この時期、京都の神社でよく見かける、水無月を締めくくる行事についてお伝えします。

大晦日に過ぎ去った一年間を振り返り、「無事、一年過ぎたなぁ。」と感じることはあると思いますが、6月の終わりに、半年たったからといって振り返る人は、この忙しい現代ではあまりいないのではないでしょうか。
しかし、日本人は元々、一年に二度、6月と12月の最後の日に、半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い清めて、来たる半年を無病息災で過ごせるようにと祈る禊(みそぎ)の神事「大祓え」を行っていたのです。
それぞれ、12月の大祓えを「年越しの祓」、そして、6月の大祓えを「夏越の祓(なごしのはらえ)」といいました。

風そよぐ ならの小川の夕暮れは 
みそぎぞ夏の しるしなりける
これは、百人一首の中で藤原家隆が詠んだ歌。
「そよ風が吹く、上賀茂神社の境内を流れるならの小川の夕暮れは、もうすっかり涼しくて秋(7月以降)の気配だけれども、禊(みそぎ)をしているのを見ると、まだ夏(6月)なのだなぁ」という意味です。(昔は1〜3月を春、4〜6月を夏、7〜9月を秋、10〜12月を冬と称していました)
この歌からも、古の人々が、水無月の晦日、つまり6月の最後の日に夏越の祓という禊の行事を一般的なしきたりとしての認識として持っていたことがうかがえます。


夏越の祓では、一般に茅(ち・ちがや)というイネ科の植物で直径2メートル以上もあるような大きな
輪を作り、その中を人がくぐり厄払いをするという神事「茅の輪くぐり」が行われます。6月下旬になると、神社が多数在る京都では、この茅の輪をよく見かけます。

茅という植物は、不思議な霊力を持つという信仰が古くからあり、その代表的なものが「茅巻き」つまり「粽(ちまき)」を食べるという習慣といえるでしょう。青々とした茅の輪をくぐることで厄祓いをするという習慣は、京都の夏の行事・祗園祭の厄除け粽にも通ずる所があります。



さて、この茅の輪くぐり、ただ跨いでくぐれば良いのではありません。実は、くぐり方にもなんと、「お作法」があります。

輪をまず左周りにくぐり、そして、正面に戻ってきたら、今度は八の字を描くように、右回りに一周。
そしてもう一度今度は左周りをして完了です。
なぜ、「左、右、左」なのかについて、護王神社の宮司さん、文室隆紀さんにお聞きしたところ、「おそらく神官が大幣(おおぬさ)を左右に振ってお祓いをする時も、この順序で振るので、清める、祓うという意味があるのでしょう。」とのことでした。

また、夏越の祓の儀式ではこんな歌を歌うそうです。
  水無月に 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶといふなり
「6月に夏越の祓をする人は、千年もの命が延びる、つまり穢れが祓われて無病息災でいられる」ということでしょうか。

夏越の祓は6月下旬になると京都市内のあちこちの神社で見られます。中には、城南宮さんのように車ごと、観光バスごとくぐれる巨大な茅の輪くぐりもあるようです。

皆さんのお近くの神社にもきっと茅の輪があるはず。是非、今年は茅の輪をくぐってみて下さい。








この記事のトラックバックURL:

特集

何も足さない究極の「原音」に触れる 「知名御多出横」
会員登録プレゼント

新着こだわりコラム

担当ディレクターの「裏・建もの探訪」

2008/12/03 担当ディレク… 1000回…

男子厨房を愛す

2008/12/02 男子厨房を愛す 余った大根…

エクストリーム アイロニング

2008/12/02 エクストリー… 『そこにシ…

旧車キャンピングカー『旅するT-3』

2008/12/02 旧車キャンピ… タクマ、萩…

カーライフ最前線

2008/12/01 カーライフ最… クリスマス…