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2007/06/16

京都・名水散歩〜亀の井

「京によきもの三つ。女子(おなご)、加茂の水、寺社」―これは、江戸時代の人気作家・滝沢馬琴の言葉です。今回は、京都盆地の地下から湧き出る名水にまつわるお話です。

京都の地名を思い浮かべてみるると、「清水」「今出川」「御池」「北白川」「出水」など、水にちなんだ地名が数多くあることに気づきます。
 水とつながりの深い街・京都。最近の研究では、京都盆地には、地下に日本最大の湖・琵琶湖に匹敵する貯水量の地下水盆が存在するといわれ、京都の人々は、そんな豊かな地下水の恵みを今も昔も享受しています。
 
 今でこそ、各地の名水のペットボトルを多くの人が求める時代になっていますが、京都の水が美味しいことは古くから知られていて、「鴨川水弘所(かもがわみずひろめどころ)」と称して、鴨川の水を大坂(当時は「坂」と表記)で売るという事も行われていたようですよ。
 
ところで、なぜ、京都の水は名水とうたわれる程美味しいのでしょうか?
一般に水の美味しさは、ミネラルや炭酸ガスの含有量などで決まります。特にポイントとなるのが硬度。京都の水は、ほどほどにミネラルを含んだ中軟水です。
 この中軟水は癖が少なく、だからこそ、料理の命・出汁をはじめ、水の善し悪しで味が決まるようなお豆腐、生麩、そしてお茶などにも最適なのです。
 
また、食品だけではありません。この水は、京都の伝統産業である友禅染にも適した優れた水とも言われています。水温や水質が一年を通して安定している京都の地下水が、こうした伝統の食文化や産業をずっと支えてきたんですね。





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