「葬式の時は3日間休んでもらわんとならんけぇ」の巻
毎日が希望で胸いっぱい、ウキウキ気分に浮かれた田舎暮しがスタートしてしばらくたった頃、突如、「土葬の時は3日間休んでもらわんと…」と、いきなり首を絞めつけられるような、重苦しいしきたりがあることを知らされてしまった。「今どきそんな江戸時代のような話、あるんかいな」と、半信半疑で官報をめくって調べてみたら、確かに、2割もの人が未だに(5年前のこと)土葬で葬られているというではないか。「こりゃあ、えらい所に来てしもぉた!」。
3日間というのは、棺桶を入れるための穴を掘ったりするのに必要だというのだ。前もって判っていればいいが、大体、葬式なんてものは、突然やってくるというのが当たり前。もし、海外出張が明日からって時に、「葬式さ出たけぇ、今日から3日間休んでけれや!」な〜んて言われたら、「どないすんねん?」。そう思うと、近くで救急車のサイレンが鳴る度に、ヒヤヒヤ、ドキドキ!「どこや?近くやないやろな!」と、慌てふためいて救急車の行く手を確かめてしまうのがクセになってしまう始末(一昨年に火葬場が完成して、今はそんな心配もほとんど無くなってはいるが…)。
しきたりといえば、同じ組(地域住民の末端組織)の住人が入院した場合、各軒が1人ずつ出席して、揃ってお見舞いというのもある。お見舞いに行く方は、各自3000円を持参。患者側は病室で、お見舞いに来てくれた人1人ずつにジュース1パックとお菓子をお返しするというのが何ともユニーク。退院後は本人がタオル1本持参で1軒ずつお礼参りすることも欠かせない。結婚式は、お嫁さんを迎える場合は各軒とも夫婦2人が出席(1万5000円持参)し、他家へ嫁ぐ場合は各軒1人ずつの出席(1万円持参)と、出席人数・金額までしっかり決められている。まあ、包む金額等で悩んだりする必要もないから、これはかえって楽といえば楽。そういえば入居時早々、組の人達20数名を招いて新居のお披露目をするというしきたりもあったっけ。
日常生活の中でも、正月元旦(男は7時半、女は10時)に公民館に集合して神棚に向かってお祈りするのを皮切りに、春秋の道路掃除と村祭り、夏の山の手入れ、秋2回の運動会など、様々な行事がたて続けに待ち構えている。毎月20日の夜に公民館で開かれる寄り合いに欠かさず出席するというのも、フルに働く身にとっては至難の技である。おまけに、配りものや集金などの様々な役の仕事も回ってくるから、休日の多くが組の用事でつぶれるなんてことも多いのだ。「組のことが何より大事だけぇ」っちゅうのも解るけど、家族と従業員を抱えて、毎日死にもの狂いであくせくするこの身にとっては、「大変でっせ! ほんま」と、ため息をつくしかないのである。
しきたりといえば、同じ組(地域住民の末端組織)の住人が入院した場合、各軒が1人ずつ出席して、揃ってお見舞いというのもある。お見舞いに行く方は、各自3000円を持参。患者側は病室で、お見舞いに来てくれた人1人ずつにジュース1パックとお菓子をお返しするというのが何ともユニーク。退院後は本人がタオル1本持参で1軒ずつお礼参りすることも欠かせない。結婚式は、お嫁さんを迎える場合は各軒とも夫婦2人が出席(1万5000円持参)し、他家へ嫁ぐ場合は各軒1人ずつの出席(1万円持参)と、出席人数・金額までしっかり決められている。まあ、包む金額等で悩んだりする必要もないから、これはかえって楽といえば楽。そういえば入居時早々、組の人達20数名を招いて新居のお披露目をするというしきたりもあったっけ。
日常生活の中でも、正月元旦(男は7時半、女は10時)に公民館に集合して神棚に向かってお祈りするのを皮切りに、春秋の道路掃除と村祭り、夏の山の手入れ、秋2回の運動会など、様々な行事がたて続けに待ち構えている。毎月20日の夜に公民館で開かれる寄り合いに欠かさず出席するというのも、フルに働く身にとっては至難の技である。おまけに、配りものや集金などの様々な役の仕事も回ってくるから、休日の多くが組の用事でつぶれるなんてことも多いのだ。「組のことが何より大事だけぇ」っちゅうのも解るけど、家族と従業員を抱えて、毎日死にもの狂いであくせくするこの身にとっては、「大変でっせ! ほんま」と、ため息をつくしかないのである。 



