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2007/05/10

タイ湾に浮かぶ至宝、タイ・サムイ島

 タイの首都・バンコクからタイ湾を真南に1時間半、マレー半島にさしかかる直前にサムイ島はある。アンダマン海に浮かぶプーケット島やピピ島と、マレー半島を挟んでちょうど反対側。湾というにはあまりにも巨大なタイ湾ではあるが、サムイ島の海岸線に打ち寄せる波の穏やかさは、まるで環礁地帯にでもいるかのようだ。

 サムイ島は「ココナッツの島」と呼ばれるだけあって、島全体がヤシの木で覆われていると言っても過言ではない。島を一周する幹線道路の両脇にも、延々とヤシの木で形作られた林が広がる。現地のガイドさんの話しによれば、250平方キロメートルの島内には、40万本近くが植わっているという。島全体では1km平方スペースに1500本以上のヤシの木がある計算になるからすごい数字だ。1日あたり7〜8万個近いココナッツがこの島から出荷されていくそうだが、それにも納得がいく。

 この島では、どこを訪れても、どのホテルに滞在しても、ヤシの木をしのぐ高さの建造物には出会わない。それもそのはず、ここ10年あまり、ビーチリゾートとしての整備が急速に進んだこの島でも、ヤシの木の高さを越えるような建造物はいまなお条例で規制されているからだ。南国のどのリゾートエリアも、それぞれの地域の特性にあわせた景観保護が考えられていることに感心させられる。

 島東部に広がるチャウエンビーチやラマイビーチの一帯は最も活気があるエリアだ。遠浅・白砂のビーチが数キロメートルに渡って続くが、「隠れ家的リゾートライフ」を過ごすエリアとしては遠慮しておきたい。この島の周囲至るところには、手付かずの自然が残るすばらしいエリアが広がっているからだ。チャウエンビーチ・ラマイビーチを南下して島の南部に入ると、アクセスは格段に悪くなるが、サムイ島の原風景をそのまま切り取ったような静寂が周囲を包みこむ。このエリアを抜けて突如姿を現す究極の隠れ家リゾート、「ロイヤル・メリディアン・バーン・タリンガム」がある。サムイ島の西に点在するアントン諸島の小島を望む斜面に建てられた抜群のロケーションを誇るホテル。部屋で過ごす寛ぎの時間、プールサイドでの開放感、食事の愉しみ、その全てを、ヤシの木のじゅうたんと穏やかな海の青に彩られた景色を一望しながら過ごせる快感は、何物にも代えがたい。

このホテルから北上して生活の中心部ナトンタウンを越え、さらに北部すると、もう1つ屈指の隠れ家リゾート、「サンティブリ・デュシット・リゾート」がある。とにかくスケールが大きい。広大な敷地に小川までが流れているかと思えば、50メートル以上の幅を持つ池のようなプール、大小の滝が点在する本格的なゴルフコースも備える。客室の全てが独立型のヴィラタイプ、「ガーデンヴィラ」「ビーチヴィラ」「ジャグジーヴィラ」など、その種類も様々で、その名に違わぬロケーション・ファシリティを見せ付けてくれる。ホテル内の宮廷料理レストラン「サラ・タイ」は、このホテルのグレードをさらに高める絶品の味だ。

 サムイ島周辺には最高のダイビングポイントもある。70km北に浮かぶタオ島。夏のシーズンには、マンタやジンベイザメも頻繁に出没する場所。ダイビングが楽しめるシーズンは、10〜12月を外せばいつでもその水中絶景を満喫することができるし、ダイビングをしなくても台風さえ来なければ、夏場の気候は非常に安定している。1度行くと、今度はまた別の季節に来たくなる、そんな魅力が詰まった奥深い島である。







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