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2007/08/18

僕の心のふるさと〜鳥取・皆生温泉(3)

まだまだ皆生温泉周辺には、愉しいスポットが数多くあるが、その中でも私の独断と偏見による、心に残る場所の話をしてもいいだろうか。

今回のキーワードは“不思議”。

全日本トライアスロンレース皆生大会の特徴は何と言っても大山の麓のアップダウンを走破しなければならないバイクコースだが、この大山は約1.300年前に山岳信仰の山として開かれ、修験道の霊山として栄えた歴史がある。
しかもブナに覆われた深い森でありレース中は、この山のエネルギーを感じるというか、自然が持つ優しさや時には怖さみたいなものを感じる瞬間がある。
あの時の何とも言えない不思議な感覚は、他のレースでは感じることが出来ないもの。

その大山の麓にある皆生温泉や、その周辺の街にもそのエネルギーや歴史を受け継ぐかのように、不思議なスポットがある。

今回はそんな場所での体験を話したい。

<不思議(1)〜妖怪の街・境港>
子供の頃、毎日見ていた『ゲゲゲの鬼太郎』。
人間と妖怪が仲良く暮らせる世界を作るために、人間の母親と幽霊族の父親の間で生まれた鬼太郎と、死んだ鬼太郎の父親の目玉だけが復活し、鬼太郎を見守る目玉おやじの闘いを描いたアニメだ。皆さんもよくご存知であろう。

皆生温泉から境線という電車に乗り、およそ30分で到着する境港駅に“妖怪の街”がある。
境港(さかいみなと)は日本有数の漁港で、周辺には水揚げされたばかりの魚介類を販売する市場が点在し、私も何度かクール宅急便を利用し新鮮なイワシやカキを堪能したが、これはまさに絶品だった。
















そんな境港は、あのゲゲゲの鬼太郎の原作者・水木しげるの出身地でもあり、それを記念して境港駅から800mほど伸びる歩道には水木しげるが描いた妖怪のブロンズ像が100体以上配され、この通りを『水木しげるロード』と呼んでいる。
そこには飄々とした鬼太郎やだらしなく寝ころぶねずみ男、小さな茶碗に立つかわいらしい目玉おやじなど、妖怪たちのブロンズ像がまるで今にでも動き出すのでは!?と思うほど精巧に作らている。












その他にも、『妖怪神社』から『目玉の街灯』、『妖怪ポスト』さらに境港駅には『鬼太郎列車』まで発着し(2005年の宝塚線の列車事故以来運行休止になっている)ていて、通り全体が怪しい雰囲気に包まれている。
こだわりはコレらだけではなく、境港から出す郵便物の消印は目玉おやじだし、住民票や戸籍謄本の写しには鬼太郎の透かしが入っている。

小さい頃、鬼太郎になりたい!と考えた私は行きつけの床屋で『おじさん、鬼太郎みたいに、同じ髪の色にして、左目が隠れるよう髪の毛を伸ばして』と無謀な注文をしていたほど、とりこになっていた私にとっては懐かしい思い出が蘇ってくる場所だ。












それにしても目に付いたのが、『妖怪ショップ』や『ゲゲゲ鬼太郎のキャラクターをかたどったパンを食べることができる『神戸ベーカリー』、ドイツビールの様な味わいが楽しめる地ビールを置いている『鬼太郎茶屋』など、登場キャラクターの関連商品を扱っている数多くの店を見ていて気づくのが、鬼太郎や目玉おやじと同等か、もしくはそれ以上の人気がある『ねずみ男』の存在だ。

私はその当時、このねずみ男が大嫌いだった。
利己主義で虚言癖があり、しかも自分が幸せになるなら手段を選ばず、いつも鬼太郎を裏切っていたねずみ男。
そんなねずみ男を鬼太郎はどうして見捨てずに助けてあげるのだろう、と不思議に思っていたが、大人になって改めて考えてみると、このねずみ男は大人になった私たちに似ているところがあることに気づかされる。
現代の人達が、普段は心の奥にしまっている欲望を、このねずみ男は正直に表現し生きてきたのではないかと…。
ねずみ男の生き方に、自分の姿が重なる部分があるのではないかと感じた。

ちなみにこの水木しげるロードには不可解な3つの噂がある。
嘘か本当か、皆さんも真相を確かめてみてはいかがだろうか!?
(1) 下駄の音が聞こえる…夜中、人が居ないときに歩いていると下駄の音を聞いた
   という人の体験談があとを絶たない。
(2) 小豆はかり(あずきはかり)という妖怪のブロンズ像にお賽銭を置くと、その置い
   たはずのお金と、その後どこかで再びめぐり会える。
(3) 墓場の中から生まれてきた鬼太郎と、それを励ます目玉おやじのブロンズ像を
   触るとその日、自分が赤ちゃんの頃の夢を見る。





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