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2007/07/31

僕の心のふるさと〜鳥取・皆生温泉(2)

毎年、7月下旬に開催される全日本トライアスロン皆生大会。
日本海沿岸特有の猛暑の中でのレースとなるが、ちょうどこの時期、皆生温泉周辺は大山(だいせん)をはじめ、自然を活かした観光スポットが一番にぎわう時でもある。

身体全体に絡みつくような湿気に、身体がオーバーヒートを起こしそうな暑さ、耳をつんざく様なセミの鳴き声、そしてカキ氷屋さんが店先で氷を砕いている風景等を目にしていると、小さい頃元気よく走り回っていた思い出が蘇ってくる。

皆生には、都会では体験することができなくなった、そんな古きよき日本の風景が残されている。(ちなみに皆生は日本の都市景観100選にも選ばれている)

今回は、この地で私が巡り会えたお勧めの場所を紹介しよう。

<日本一の庭園・足立美術館>
皆生温泉は鳥取県と島根県の県境にある。
よって島根県の観光名所にも近く、松江なら車で約30分、出雲大社なら約1時間程で行くことができるが、それよりさらに近い場所、島根県の安来市(やすきし)という所に、この世のものとは思えない、美しい庭園風景と出会える場所がある。

足立美術館―――。
昭和45年に足立全康という人が、コレクションしてきた横山大観などの絵画や彫刻・蒔絵などを展示するために設立した美術館だそうである。
『日本庭園』と『日本画』の調和をテーマにした美術館で、美しい日本庭園の美と、横山大観に代表される日本画の美を味わうとともに、ひいては日本の文化の美しさや素晴らしさを再認識してもらおうという願いが込められているそうだ。

特に庭園は特筆すべきものがあり、アメリカの庭園専門誌である「ジャーナル・オブ・ガーデニング」で 2003年から2006年まで4年連続で日本一の庭園と認められている。
庭園は『苔庭』『枯山水の庭』『白砂青松の庭』『池庭』と大きく4つに分かれていて、またこれらが背景の山々を借景にしており、それに加え背景にある亀鶴山から流されている亀鶴の滝も借景になっている。
また高さ15mの亀鶴の滝からの流れは庭園向かって右側の枯山水の庭にあたかも流れ込んできているように見える。
ここらあたりも綿密に計算され非常に手の込んだ庭園作りの一端が伺える。
とにかく庭の手入れは本当に見事なまでに行き届いており、ダテに入場料2200円を取ってはいないと感じた。


これだけきれいな庭園を維持し続けているのも、創設者足立全康という人の、庭園美にかける意気込みが現在でも受け継がれ続けているからなのであろう。
足立美術館では常設展として横山大観展もあるが、毎日職人さんの手によって整備されている庭園の美しさが特筆ものである。


新緑の美しい季節、特に春から夏にかけてが見頃との事。
とにかく庭園内に広がる美しい風景はいつまでも見続けていて飽きが来ないほどで
一度は訪れることをお勧めしたい。

山陰地方で巡り合った、心に残る美術館であった。






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