旅・宿・移住

  •  PR  
2007/05/17

サンクチュアリ〜聖域〜

私には訪れることが夢である場所=聖域がある。
それは…

聖地〜ハワイ〜
そう、『アイアンマン・ハワイ』に出場することである。
世界各地のアイアンマンレースで年代別上位に入った選手だけが出場できる。
トライアスリートであれば世界中の誰もが出場することを夢見る、トライアスロン最大のレース。
ロケーション、選手、観衆、大会運営、全てにおいて最高峰のビッグイベントである。


しかし、このアイアンマン・ハワイに出場するには、大きな壁がある。
世界各地で開催されているアイアンマンレースに出場し、年代別上位に入らないと、ハワイの出場権は得られない。

例えば、予選レースの一つであるアイアンマン・ジャパンの場合、出場選手約800名の内、50名がハワイへの出場権を得ることができる。
年代別・男女別(18〜24歳、25〜29歳、30〜34歳・・・・60〜64歳、65〜69歳、70歳以上)に出場権利数が決まっており、私が属する男性30〜34歳だと権利数は5名だ。 しかし、この年代の出場者は150〜200名近くいることもあり、出場権利を得るのは大変難しい。

この様に毎年、世界各地の予選レースに約5万人の選手が出場し、その中から1,800人がハワイに出場できるのだ。
平均競争率は30倍近くまで高騰している。
数少ない夢への切符を巡り、己の体力の限界と人生をかけ、世界各地のアイアンマンレースで激しい戦いが繰り広げられる。

巡礼地 『カイルア=コナ』
レースが開催されるハワイ島の『カイルア=コナ』。
ハワイ島西部にある商業の中心地。
普段はこじんまりとした静かな街も、レース開催が近づくと世界各国からきたトライアスリートで盛り上がる。
このレースのために、過酷なトレーニングを重ね、予選レースを勝ち抜き、物心両面をトライアスロンに捧げてきた者が世界各国から集う。

アメリカやドイツ、日本、オーストラリアといった出場選手数が多い国はもちろん、東欧、南米、アジア、アフリカなど世界中から選手が訪れる。

まさに聖地に訪れた巡礼者の様に、全ての選手の気持ちが昂ぶり、ここに来ることを許した神に感謝をするのだ。

トライアスロンをやる理由がここにはある
あなたは、きっと聞くだろう。

何故ここまでして、こんな苦しいことをするのか?何故こんな遠い所にくるのか?
何のために?誰のために?と。
でも、それに対する答えは正直わからない。
言葉では言い表すことができないのだ。

しかし、一つだけいえることは、そこには心から感動できる世界と、どんなに困難な事も果敢に挑んでいけばそれは実現できる、ということを選手一人ひとりが体現している光景に出会うことができる、ということ。

きっとアイアンマンが人生の縮図であり、自分が老いても、どんな状況下であっても、決して諦めずに挑み続ける、そんな人間になりたいと、考えている者がハワイには数多く来ているから。

『大歓声のハワイのフィニッシュ・ロードを走り抜ける時、人生観が変わる』
という話を耳にする。
それほど、ハワイの声援は凄い。

トップ選手がゴールしてから8時間後。スタートからまもなく17時間、時計の針が午前12時を指す頃になると最後の選手がゴールに近づいてくる。
トップ選手を凌ぐ歓声が、フィニッシュ地点にこだまする。

まるで聖地の巡礼者を迎えるかのように…。







     


 これからいつまで続くのであろう?『トライアスロンレースの旅』。
でも私は、この旅に終わりはないと考えている。
体力と気力の続く限り、永遠に続いていく日本全国・世界各地のトライアスロンを愛する人達と出会う旅。

いつか、『サンクチュアリ〜聖域〜』を訪れることを、信じながら…。








この記事のトラックバックURL: