旅・宿・移住

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2007/02/16

何故、私は過酷なスポーツ”トライアスロン”にはまったのか?

<あなたにとって“旅”とは何ですか?>
この様に質問されたら、あなたは何と答えるだろうか?
もちろん旅といっても、その形式・内容によって3つに分けられる。(私の独断と偏見ですが…)
?ツアー⇒大勢で参加し、観光名所に行き名物料理を食べそのままドンボ帰り
?旅行 ⇒ツアーに比べ価格・内容共に上質である。
?旅  ⇒旅行では体験できない訪問地の自然・文化・歴史、人と、心の交流ができる
そして私が、トライアスロンを10年続けてきて導かれた答えは、トライアスロンこそ“旅”の醍醐味を味わえ、様々な人との出会いや未知なる土地との遭遇を実現してくれるものである、ということだった。

<トライアスロンは五感を活性化させる>
トライアスロンというと、その競技内容の厳しさばかりに注目がいってしまい、トライアスロン本来の魅力を知る術が無いのが現状である。
確かにスイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmのロングディスタンスになると、
制限時間約15時間で計226kmをやり遂げなければならない。
厳しいレースではあるが、この十数時間の間に美しい海(もしくは湖)を泳ぎ、バイクでは大声援の街中や、雄大な大自然を走り抜けることができる。しかもバイクでは交通規制の中、車道を走ることができるので気持ち良い事この上ない。
今でも、バイク競技時に感じたレース地の“太陽の暑さ”や“風の心地良さ”、“空気の匂い”などをハッキリと思い出すことができる。

最後に沿道の観衆やボランティア、選手同士で言葉を交わしながらフィニッシュを目指すランがある。このランでは、その訪れた土地の特徴や文化性、地元の人たちの人間性を最も感じることができる。
<国や地域によって全く違う応援スタイル>
例えば、ニュージーランドのタウポという土地の人達はホスピタリティ溢れる応援が特徴である。
(*タウポはニュージーランド屈指の温泉地。日本の箱根町と友好都市である)
スポーツ文化が根ざしているせいか、子供から高齢者の方まで一生懸命、声をかけて励ましてくれる。一番印象的だったのは、すれ違う車がクラクションを鳴らし、助手席の人間が身を乗り出して応援してくれる事である。それも殆どの車がそうしてくれるものだから、こちらも返事をしたり手を上げたり休む暇がない。まさに街一体となって熱い応援をしてくれるのがニュージーランドである。

それに対してマレーシアのランカウイ島で開催されるレースでは、子供たちの無邪気な姿が心に残る。
(*ランカウイ島は観光政策で税金が優遇されていて物価が安い!例えば地元のビールは350ml缶が日本円で約50円であった!)
ランカウイ島の街はずれにはバラック小屋や高床式住居などが密集した村が点在する。そこの子供たちは年に一回のトライアスロンレースが珍しい様で、選手が走ってくると歓声を上げ選手に群がりタッチを求めてくる。
私も走っている時に子供から飲み物を貰ったことがあるが、あまり豊かな暮らしをしていない様だっただけに、その優しさに大変感動したことを覚えている。

では日本のレースはどうであろうか?
沖縄の宮古島で開催される“全日本トライアスロン宮古島大会”は日本を代表する大会であり、地元の人もこのレースを待ち焦がれ、開催中は島がトライアスロン一色に染まる。
(*ちなみに宮古島大会の定員は1500名であるが、毎年2000名近くの応募があり出場するのも難しいレース。今年も4月22日に開催されるが、もちろん私も出場する)
レース中、島のいたるところに応援旗が取り付けられ、沿道では民族衣装の住民による伝統芸能が披露される。そして宮古島の言葉で「ワイドー(がんばれ)!」と声援を送ってくれる。

この様な声援を受け、フィニッシュした私の胸に込み上げてくるのは完走した充足感と私を完走させてくれた、えもいわれぬ夕日や伴走してくれたボランティア、エイドステーションで頂いた至極の味のコーラなど、体験できた全てに「ありがとう!!」と心から叫ぶのです。
<トライアスロンは人間を輝かせる>
トライアスロンの特徴に、競技総距離が長くなればなるほど年齢層が高くなる、ということがある。例えばシドニーオリンピックから正式種目になったトライアスロンはスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの競技総距離51.5kmのショートディスタンスであるが、やっているのは10代〜30代の選手が大半で、40代以上の選手は多くはない。

ところがロングディスタンスになると40代〜60代以上の構成比が非常に大きくなるのである。
これは年齢と共に体力が落ちていく人間の宿命に反しているとは思わないだろうか? 同時に、この事実はトライアスロンが過酷なスポーツだけではない“何か”を持っていて、それに魅了される人が多い証拠ではなかろうか?
<これから語ります、トライアスロンレースの旅を・・・>
トライアスロンを始めて今年で10年になる。今までに出場したレース数はロングディスタンスが12、ミドルディスタンスが8、ショートディスタンスが14と計34レースになった。日本全国で年間70〜90レース以上が開催され、トライアスロンが盛んな海外も含めたレースからすると私の語れるレースはほんの一部であるが、トライアスロンの愉しさや、何か新しいこと、未知の世界に飛び込むきっかけになれば嬉しいです。







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