旅・宿・移住

2008/02/28

コンラッド東京

 コンラッドという、日本人にはなじみの薄いホテルブランドが2005年7月、東京に開業しました。場所は新橋駅から程近い汐留。シオサイトという名称で新たに誕生した再開発エリアです。秀逸した建築美と和のモダンデザイン、高い天井、大きくて洗練された外国人仕様の家具で統一された客室からは、一面に浜離宮庭園やレインボーブリッジ、東京湾のパノラマビューが広がります。英国でミシュランの三ツ星をとったシェフ「ゴードン・ラムゼイ」がメインダイニングを担当していることでも話題になりました。

ところで、コンラッドというホテルがヒルトンホテルであることを知っている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。実は、コンラッドはヒルトンが所有するホテルブランドの上位ブランドです。バンコクやシンガポール、バリといったアジアに多く点在し、現在18ホテルを展開しています。現在は統合されていますが、以前分かれていたヒルトン・インターナショナルとヒルトン・コーポレーションが、ビジネスの棲み分けをしていたことがありました。コーポレーション社は米国国内のヒルトンホテルを、そしてインターナショナル社は米国以外のヒルトンの運営をするという具合に。コーポレーション社が米国以外の国でホテルを運営する場合、ヒルトンブランドを使えなかったことから、コンラッドというブランド名を付けるようになり、この名称でアジアを中心にホテルをつくっていっきました。その後、両社は再び統合、コンラッドはヒルトンホテルの上位ブランドとして位置づけられるようになったのです。

コンラッドという名前は、ヒルトンホテルの創業者、コンラッド・ヒルトン(1887〜1979)に由来しています。

ホテル王と呼ばれるホテリエは数人いますが「史上、最もその代名詞が似合うホテル王は誰か」と聞かれたら、私は間違いなくコンラッド・ヒルトンを挙げたいと思います。


コンラッドは31歳のとき、ひとやま当てようと石油ブームに沸くテキサス州に移住、そこで宿泊しようとしたホテルに、満室を理由に冷たく追い返されたことをきっかけに、そのホテルを買収しました。彼の正義感からか、それとも繁盛振りを見てホテルビジネスに魅力を感じたのか、いずれにせよコンラッドは買収したそのモーブリーホテルを成功させ、その成功を皮切りに次々にホテルの建設と買収を繰り返していきました。その中にはかのウオルドルフ・アストリアホテルやザ・プラザなども含まれています。





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