旅・宿・移住

2008/01/01

トラブルのトドメは、頼みの綱の工務店の倒産だった。

「実は不渡りを出すんですよ・・・・・会社が倒産するんです」。 まるで他人ごとのように工務店の社長は話す。トウトウ来たか。ついに来るべきモノが来てしまった、と私は天を仰いだ。

「実は、大変な事がおきてしまって・・・・・」
電話の向こうの声はライフビルド社の坂本さんだった。
大変な事という一言で私はドキンときた。
「実は不渡りを出すんですよ・・・・・会社が倒産するんです」。 まるで他人ごとのように坂本さんは話す。
トウトウ来たか。ついに来るべきモノが来てしまったと私は思った。最悪な事件やイヤらしい難問や越えねばならない障害はこれまでいくらでもあった。しかし、ここに至り最低のコトが起きたと私は嘆息した。昨今の厳しい北海道の経済状況である。全く予想しなかったことではない。いつもどこか、心の片隅にはあったものの、これだけは私たちには起きて欲しくないと念じていた。多少は予測もしただけに、工事半ばの、ここに至っての突発は心底から私たちを打ちのめすに充分なものになった。
彼の話では10月中に会社は倒産すると言う。
私たちの家の工事はこの時点で上棟まで終わっていた。美瑛役場の検査が終われば、公庫からの中間金も予定されている時期だ。
工務店の倒産は全く予想しなかったわけではない。事実私が見積りを依頼した10数社のうち3社(正確には2社が倒産、1社は建築業務から撤退した)はこの2年余りの間に倒産していた。約3割。それにしてもスゴイ確率だ。日本国内経済の実態や北海道経済の底冷えがモロに反映されている。
私が個人的に東京の輸入業者に発注した窓サッシュやドアがアメリカから輸入されて、仙台の倉庫に入った今年9月のことが思い起こされる。
「工事が遅れてるから、仙台から美瑛には輸送出来ない。申し訳ないが代金を一時立て替えてもらえないだろうか」という坂本さんからの申し出があった時もヒョットしたらという疑惑を生じたのは事実だった。夏以降何度も繰り返した打ち合わせの中でも、瞬間にオヤ?、と感じたこともあった。しかも、昨今の経済事情だ。資金繰りが上手く運んでいる会社はむしろ少ない。この業界の多くはギリギリの自転車操業をしていると聞いていた。
しかし、私としては業者の選定には極力慎重を期したつもりだった。ライフビルド社については過去10年ほどの実績を上川支庁に照会していた。会社が施工した工事の内容は実際の家を見たり、アフターサービスについても住んでいる方に聞いたりして調査した。
ただ、今年の決算は見ていない。見られなかった。工事そのものが始まっていたから、調べようという気になれなかった。
ともあれ、ライフビルド社が潰れるのは100パーセント疑いのない事実だ。
さて、どうしよう。





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