美瑛の丘に住む都会人。
都会から美瑛への移住者は多い。その理由は、かつての帰省とは異なる形での、「郷愁へと向かう民族大移動」が徐々に静かに深く進行しているからだろうか。モノではなくココロに人々の関心が向きはじめたのかも。いや・・・
いま、都会人は徐々に田舎へと移りつつあるのだろうか。昨今の、都会人の関心は少しずつ田舎に傾きつつあるのだろうか。 
旅を続けていて、いろんな地方都市の周辺に行くと、かつて大都市に住んでいた移住組がとても多いのに気づく。
定年退職した方も勿論多いだろう。しかし、退職後なお移住先で元気に働いている方、あるいは定年前にもかかわらず、早めに退職し、移住し、生活している方がとても多いという印象を受けるのだが、いかがなものだろう。
もしそうだとしたら、団塊の世代に限定した現象にとどまらず、こうしたムーブメントは、いまや、全国的な傾向になっているのだろう。知人にも九州、五島列島に数年後、50代で引っ越しすると言い切る人もいる。すでに沖縄に越してしまった知人もいる。さるコンピューター会社に勤務していた知人は一切を捨てて、夫婦で、北海道厚真の農家に移住してしまった。
私が調べた情報でも、全国から美瑛に移住してきた人は美瑛全体の人口比率から考えると、破格に多い(美瑛役場で聞くと、1万1千人の町民のうち、約2割が転入者である)。
しかし、転入者には2つのパターンがあり、1つは比較的便利な町の中心部に住む方、もう1つは多少不便でも場所にこだわる人である。
つまり、そうした中心部に近く、水もガスも排水も整備され、除雪も完璧という、便利な区域に住むことを希望する方はやはり、長年雪や交通事情や様々な事情で不便を感じてきた北海道の方々が多く、一方多少不便でもいい、美瑛ならではという、丘の上とか、山が見えるとかのロケーションを優先する方はほぼ他県からの移住組であった。
しかし、美瑛にかぎらず「この場所で暮らしたい」という環境はそんなにないし、実際現地へ行くと意外なほど余地がなく、居住する方策が限られているのも、これまで書いたとおりだ。
たしかに、北海道には雄大な自然も広大な土地はある。けれども、優良な住環境に住んでいる先住組が、自宅の周辺に家が張り付くのを喜ばないという実例がある。実際、それはエゴであるが、自分たちの周りには出来るだけ家が出来ない方策や取り決めをし、町作りを進めている現実があるのだ。
そりゃそうだな。そびえ立つ大雪連峰の雄姿が見たくて、退職金つぎ込んで、家を新築したのに、目前に家が出来ることを承諾するわけがない。
事実、私たちにしても、できるだけ将来に渡り、周囲に家ができないだろうという土地を探した。
つまり、わがままな私たちを含めた移住組は、美瑛の丘が観光客でにぎわうまでは認めるが、自分たちの住環境はなんとか現状維持のまま、保全したい覚悟のようだ。
かくして、日本全土の、いつまでも残したいと思える自然に囲まれた場所に、いつまでも住んでいける保証はないし、また住環境もそれほど多くない。素晴らしい環境に家を建築し、余生を過ごしたいと思う方々が多い割には、日本の実態には、少なくとも北海道の実情には、残された余地は、必ずしも多くない。

旅を続けていて、いろんな地方都市の周辺に行くと、かつて大都市に住んでいた移住組がとても多いのに気づく。
定年退職した方も勿論多いだろう。しかし、退職後なお移住先で元気に働いている方、あるいは定年前にもかかわらず、早めに退職し、移住し、生活している方がとても多いという印象を受けるのだが、いかがなものだろう。
もしそうだとしたら、団塊の世代に限定した現象にとどまらず、こうしたムーブメントは、いまや、全国的な傾向になっているのだろう。知人にも九州、五島列島に数年後、50代で引っ越しすると言い切る人もいる。すでに沖縄に越してしまった知人もいる。さるコンピューター会社に勤務していた知人は一切を捨てて、夫婦で、北海道厚真の農家に移住してしまった。
私が調べた情報でも、全国から美瑛に移住してきた人は美瑛全体の人口比率から考えると、破格に多い(美瑛役場で聞くと、1万1千人の町民のうち、約2割が転入者である)。
しかし、転入者には2つのパターンがあり、1つは比較的便利な町の中心部に住む方、もう1つは多少不便でも場所にこだわる人である。
つまり、そうした中心部に近く、水もガスも排水も整備され、除雪も完璧という、便利な区域に住むことを希望する方はやはり、長年雪や交通事情や様々な事情で不便を感じてきた北海道の方々が多く、一方多少不便でもいい、美瑛ならではという、丘の上とか、山が見えるとかのロケーションを優先する方はほぼ他県からの移住組であった。
しかし、美瑛にかぎらず「この場所で暮らしたい」という環境はそんなにないし、実際現地へ行くと意外なほど余地がなく、居住する方策が限られているのも、これまで書いたとおりだ。
たしかに、北海道には雄大な自然も広大な土地はある。けれども、優良な住環境に住んでいる先住組が、自宅の周辺に家が張り付くのを喜ばないという実例がある。実際、それはエゴであるが、自分たちの周りには出来るだけ家が出来ない方策や取り決めをし、町作りを進めている現実があるのだ。
そりゃそうだな。そびえ立つ大雪連峰の雄姿が見たくて、退職金つぎ込んで、家を新築したのに、目前に家が出来ることを承諾するわけがない。事実、私たちにしても、できるだけ将来に渡り、周囲に家ができないだろうという土地を探した。
つまり、わがままな私たちを含めた移住組は、美瑛の丘が観光客でにぎわうまでは認めるが、自分たちの住環境はなんとか現状維持のまま、保全したい覚悟のようだ。
かくして、日本全土の、いつまでも残したいと思える自然に囲まれた場所に、いつまでも住んでいける保証はないし、また住環境もそれほど多くない。素晴らしい環境に家を建築し、余生を過ごしたいと思う方々が多い割には、日本の実態には、少なくとも北海道の実情には、残された余地は、必ずしも多くない。





