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2007/12/18

W・モリスは言っている。「役にたたないと思うもの、 美しいと信じないものを家の中に置いてはならない」

  日本は先進諸国の中でも、群を抜いた森林大国だと報告されている。国土の約3分の2が緑深い森林だ。しかも、その半分以上は人が手をかけた人工林だ。現在、健全な林業経営がなされなければ、膨大な量の間伐材が放置されるだろう。また将来にわたり、個人の雑木林が放置され、管理されなくなれば、相当量の木材が打ち捨てられてしまうだろう。
  そうして集められ、割られ、燃料になる薪はとてもシンプルで持続可能なエネルギーだ。
薪そのものは、古来から燃料として、利用されてきた。旧来の薪ストーブはその性能の不足により環境的に好ましくなかった点があったのは事実だ。 
  しかし、近年の技術革新により、現代のストーブはその性能を一新している、かつての煤煙をまき散らし、空を真っ黒に染めるというイメージはいまや、過去のものであり、実際現象として皆無に近い。
  本縞で前にも書いたような、オメガ社の革新にも似た、アナログ文化の躍進がこの薪ストーブ業界にも見られるのだ。
  昨今のストーブはまず、ヨーロッパやアメリカの厳しい環境基準をクリアしている。このヴァーモント・キャステイング社の製品にしても、世界で最も厳しいとされる同州の環境基準をクリアしているのだ。
  木という資源を大切にするという原点、そこから出発した高効率燃焼する2次燃焼システムについては既に書いた。
  もう一つだけ、追加するとしたら、自動温度調節機能だろう。これにより、ストーブは空気の供給量を微調整し、薪の燃える速度をコントロールすることも可能になったのである。
  こうした機能はかつての薪ストーブには無かったものだ。いまや、薪ストーブは宇宙に飛ぶスペース・シップに匹敵するハイテクを秘めているとも言える。変貌しつづける、新たなテクノロジーが必ずしも万能だとは限らない。コンピューターに代表される、新たなハイテク技術を導入しつつ、しかも旧来の伝統や文化を捨て去らないという持続可能な進歩・革新といった姿勢こそ、21世紀に待ち望まれたものではないだろうか。 

  そんなことを思っていた矢先、2000年の秋ヴァーモント・キャステイング社から、新たな機種が発表されたとのニュースが届いた。今度の製品の機能は「アクレイム」同様のノン・キャタリテイックにして、形は「アンコール」に似たスッキリ美形だという。
  本当に出たか。
  私の好みのヤツが、ついに現れたのだ。名前は「マディソン」という。
  色目はやっぱりナー、しっとりとした肌合いが美しい、3層ホーロー仕上げの赤に決めた。






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