旅・宿・移住

2008/02/02

湯船から日の出を拝むほったらかし温泉の絶景(山梨県)

甲府盆地を見おろす高台に造られた「ほったらかし温泉」の露天風呂。湯船の中は、夜明け前というのに多くの湯客で溢れかえっている。広大な岩囲いと木造りの2つの湯船のある「あっちの湯」の湯船に浸かりながら、待つこと10数分。真正面の山あいから昇りゆく太陽を目の当たりにすれば、どこからともなく沸き起こる拍手喝采の嵐。はるか右手に仰ぎ見る富士山の勇姿も神々しく、思わず手を合わせたくなってしまうのだ。

「ほったらかし温泉」という可笑しな名前の立ち寄り温泉がある。「ほったらかし…」と言われれば、渓谷沿いにただ穴を掘っただけのいいかげんなお風呂でも想像しがちだが、そりゃあ、とんでもない! 実際には、甲府盆地を見おろす高台の上に、見事とも言うべき巨石を組み上げて仕上げられた巨大な露天風呂が点在するという、設備のしっかりした温泉施設なのだ。

それでも、男女2カ所づつある露天風呂の「あっちの湯」と「こっちの湯」といったユニークな名前の付け方は、ユーモアのセンスが感じられて大好きである。「あっちの湯」から見たら、こっちは「あっちの湯」で、あっちは「こっちの湯」。「あっちへ行こか⁉」というのが「こっちの湯」だったりして、何だかとてもややこしい。

ま、それはともかく、この露天風呂からの眺望の良さは何といっても格別である。180度の視界で、眼下に甲府盆地が広がっているからだ。しかも、甲府盆地の背後には、緑豊かな御坂山地の稜線の上に、ポッカリと富士山山頂付近が見え隠れしているというのだから、その眺望の良さは格別である。しかも、特筆すべきは、この温泉、日の出の1時間前から営業しているという点。つまり露天風呂に浸かりながら、日の出を仰ぎ見ることができるというわけだ。ということで、今回はまたもや我が娘と息子を無理やりモデルに仕立てて、ついて来いとばかりに引っ立て、真っ暗闇の中、車を飛ばしてやってきたのである。

拠点となるのは、中央自動車道勝沼ICである。ここから国道20号線を経て、一宮浅間神社入り口を右折して、笛吹川フルーツ公園を通り超していけば、20分余りで、ほったらかし温泉あっちの湯こっちの湯(600円)に到着する。時間は、まだ6時過ぎ。あたりはまだ真っ暗闇というのに、すでに駐車場は満杯状態。その人気ぶりには驚かされるばかりである。2つある露天風呂のうち、早朝からオープンしているのは、甲府盆地に向かって左手の「あっちの湯」のみ。下段は巨石囲いの大露天風呂で、木造りの露天風呂はその上段。ともに20人や30人は優に入れる広さだから、思いっきり手足が伸ばせることは言うまでもない。





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