みちのくの秘湯巡りは冬場が一番や(秋田県乳頭温泉郷)
東北で一番人気の高い秘湯の一軒宿といえば、乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」の名が真っ先にあがる。でも、人気があまりにも高すぎて、行楽シーズンなどは湯船の中まで芋洗い状態というのが実情。とても秘湯気分に浸れるようなものではないのだ。でも、訪れる人がぐ〜んと少なくなる冬場なら、ひっそり秘湯気分を満喫することも可能。おまけに雪見露天も楽しめる…となれば、こりゃあ、行かないわけには「いきまへんで」。
今回は関東エリアを離れ、一気に東北へと足を延ばしたい。みちのくの秘湯巡りを楽しむのが目的だ。みちのくエリアで秘湯といえば、秋田県乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」を忘れるわけにはいかない。筆者も雑誌などで東北方面の秘湯記事を書くのに、読者アンケートを何度か試みたことがあるが、まず、十中八九ランキング1位となるのが、この宿なのだ。確かに、鬱蒼と木々が生い茂る森の中に佇む乳白色の混浴露天風呂は、温泉情緒もたっぷり。湯船脇に掛けられたランプの燈が湯煙に揺られて薄ぼんやりと浮かびあがる様はそりゃあ「ムード満点や」。でも、人気が高いということは、それだけ訪れる観光客も多いということ。ベストシーズンともなれば、湯船の中は、人が溢れて芋洗い状態。おまけに湯船の脇を観光客がぞろぞろ歩き回るものだから、入浴客は常に観光客の興味本位の熱〜い視線を浴びながら入ることになるのだ。
それじゃあ、秘湯ムードも何も「台無しや!」。だから、行楽シーズンは避けて、訪れる人もグーンと少なくなる冬場に訪れるのが何よりお勧めしたいところである。しかもこの時期、宿の周りは、雪、雪、雪…。秘湯の雪見露天をひっそりと楽しむこともできるのだから、こりゃあ「たまりまへん」。白濁の4つの源泉から湧き出る温泉は実に滑らかで、身体の心まで浸み入りそうで結構心地好いのだ。加えて、囲炉裏端で食べる芋鍋も絶品。板塀で囲まれた小屋の中で、囲炉裏を囲みながら家族水入らずで鍋を味わう…な〜んて、最高や「おまへんか?!」






