旅・宿・移住

2007/12/23

湯船に浸かっていると美女が手を振ってくれる…なんてほんまかいな?(中伊豆〜南伊豆)

伊豆修善寺から下田へと向かうルートは、名作「伊豆の踊り子」の舞台となったところである。作者川端康成は、旧制高校時代にこのルートを歩いたというが、その時出合った踊り子が、本当に山口百恵や鰐淵春子のような美女だったかどうか…。でも、作者が美人だったというのだから、そう思っておいたほうが「幸せや」。で、美人と思い込んでおけば、その名残香を求めて辿ってみるというのもオツ。さらに、踊り子が真っ裸のまま駆けてきたお風呂があると聞けば、そりゃ絶対「行かなあかんわ!」となってしまうのだ

川向こうに見える共同浴場から突然真っ裸の踊り子が飛び出して、対岸の湯に浸かっている主人公に向かって手を振ってくれたのだという。川端康成の名作「伊豆の踊り子」に描かれた名シーンである。爪先立ちで目いっぱい背を伸ばしながら笑顔を振りまくその姿を、主人公は子供っぽいと思い、清々しいものを感じたというが、勿論それだけではあるまい。そんな女性が本当に目の前に現れたら、それこそ「ほんま、ええやんか」である。

川端康成が旧制高校2年生の時に、実際に修善寺から天城峠を経て下田港へと向かう旅に出たというが、その時の体験談を元に描かれたのが、名作「伊豆の踊り子」である。小説にもあるように、天城トンネル付近で旅芸人一座と道連れになったというが、冒頭のようなシーンが本当にあったかどうかは、本人のみ知るところである。ともあれ、今回は「伊豆の踊り子」の舞台を辿る温泉はしご旅としゃれ込みたい。

東名高速道路沼津ICから国道136号線を経由してひたすら南下することおよそ40〜50分で、スタートラインともいえる修善寺へ辿り着く。すでに心は冒頭の舞台となる宿「福田屋」へとはやるばかりだが、途上には、旧天城トンネルや河津七滝などの名勝が連なっているので、心を落ち着け、のんびり立ち寄りながら歩を進めるのがいい。

特に河津七滝最大の大滝のすぐ脇には、大滝温泉天城荘の巨大な露天風呂(1000円)があるので、ここから温泉巡りをスタートさせるのが何よりである。轟音とともに水しぶきを派手に舞い上げる大滝をすぐ間近に眺めながらの入浴は豪快なことこの上ない。水着着用も可で、五右衛門風呂など16種類もの湯巡りが楽しめるというから、家族一緒に楽しむのがいい。ここから河津七滝ループ橋でちょっぴりジェットコースター気分を味わった後、さらに南下していけば、お目当ての福田屋もすぐだ。





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