フランス海軍トランク、中国ブタ革ボストン
旅行鞄は、あくまでも実用品として買うのであり、見栄や飾りで買うわけではない。
なぜだろう。 旅行カバンとして、世評の高いゼロ・ハリバートンとかリモワとかのトランク(ケースでもいいが)を欲しいと思ったことがない。いや実は20年以上前に、ゼロのアタッシュ・ケースは使ったことがある。しかし、当時はなんだかこれ見よがしな印象があり、私には似合わないと感じて処分した。
では、何が自分らしいかというと、たとえばこのトランクがそう。
こういうのは実に私らしいカバンだ。これは、フランス海軍ご用達ということだが、兵隊さんは、みんな庶民だからだろうな。第一値段が安い。しかも重々しさがない。軽くて丈夫だけど、壊れても悔しくならない気軽さがある。こういう軽佻さを私はバッグ類にも求めるのです。
カバンは、確かに一生使える、旅の同伴者として購入するけれど、それはあくまでも実用品として買うので、見栄とか飾りで買うわけではないのだ。だから、このフランス海軍トランクだって、いつものように手ぶらでパリへいって、お土産で一杯になったので、ラファイエットかのデパートで買ったのだ。しかし、帰国の際、手荒に扱われて、角が大きくへこんだが、ちっとも哀しくなかった。よしよし、ってなものだった。





