オトコの定番

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2007/07/21

海外で買うべきは、靴。

海外へは、捨ててもいいランニング・シューズを一足だけ履いて出掛けるようにしている。

私はマラソンを趣味としているので、旅先でも必ず走る。で、捨ててもいい靴を履いて行き、旅の最終日に宿のゴミ箱に捨てるのである。
旅の間中、ずっとくたびれた運動靴は履いていられないから、現地に到着したら、早い機会に、街に出て、必ず靴を買う。
思えば、それらが積もり積もって現在のコレクションになったんだな。数えてみたら、やはり、半分以上が海外で買ったものだったから。

海外で靴を買い続けた、もう一つの理由は値段が安いこと。現在では、相対的に輸入品の価格が安くなっているような気がするが、「オジサンが若い時」は、もっと輸入品が高かったモンだ。やがて、幸せな円高時代がやってきて、私などはその最大限の恩恵を浴びまくった人間だったと思う。
あのね、若い諸君には、ホントに申し訳ないけど、オレ達は、1ドル80円台の時代を堪能しているからな。ポンドだって、150円が目安、フランだって・・・これはもうユーロになっちゃったか。オレが特別になんかしたわけじゃないが、ドーダってもんだったんだ。
そうなるとさ、ロンドンでもパリでも、ニューヨークだろうが、サンフランシスコだろうが、欲しいモノはいくらでもあるんだから、コリャ買わなきゃソンソンて気分にもなるでしょうが。

で、その手始めが、クラークスのデザート・ブーツである。近頃、日本では一般普及品扱いで、1万円以下で売られているようだが、私がウン十年まえに、初めて神田平和堂(小川町のあの場所に、平和堂のウインドーが消えて久しい。復活する噂もあるが、どうなんだろう)で買った時には、上物高級品扱いで、1万円以上していたんだぞ。
イギリスでは、都合五足は買っているはずだ。当たり前だが、ロンドンでもエジンバラでもウエールズでも同じ値段で売られているのが、なんとも嬉しかったもんだ。それも日本の半額以下でね。
今残っているのは、最後に、ドーチェスター(ハーディゆかりの)で買ったモノで、定番のサンドベージュよりやや色の濃いタイプ。手荒く履いているので、浸みや汚れが拡がったが、まだまだ履ける。
こないだ、ヘプバーンの映画を見直したら、『いつも二人で』でアルバート・フィニーが同じタイプを履いていたっけ。

次のティンバーランドのモンク(スエードではなくヌバック)はニュージーランドのオークランドで買った。旅の初日に、街の中心ではなく、パーネル地区をクルマで走っていて、ティンバーランドのショップがあったから、飛び込みでいきなり買った。例によって、薄汚れたランニング・シューズだけで出発したから、早急に靴が必要だった。
実はこれ、現地では女性モノとして売られていたものである。私の足のサイズは、24センチである。大きくはないが、「マヌケな小足」じゃないぞ。当然なんだが、白人女性の足の大きさに唖然。さっきも出たオードリーもスクリーンでみる限りでは、「バカな大足」であるのは間違いないようだし。
これは、見かけ以上にヘビーデューティな一足で、2週間の旅の間、トレッキングもし、海辺も歩き、ゴルフさえ、これでしたのだが、フィット感は申し分なかった。ただそうなると、帰国してからも、悪条件になると、ツイツイ、コレを履いてしまう悪習が付いてしまい、台風や豪雨や雪の日々に、もっぱらお世話になることになってしまった。今では、こんな惨状に成り下がってしまい、申し訳ない。でも女性モノだからという訳ではないが、「悪女の深情け」なのかどうか、今でもめっぽう、出動する機会が多く、靴棚の隅から、しばしば妖しい秋波を送ってくる。






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