本音では、「靴は、革底でなければならない」と思っている。
チャッカ・ブーツという靴は、意外と重宝な靴じゃないだろうか。
定番、黒のウイングチップが登場。
チヨダシューズの黒いローファーってのも、渋いだろ。
この3月に、姪の結婚式が旭川市内の教会であった。 その時に履いて出掛けたのが、このリーガルのチャッカ・ブーツ。
あのね、自慢じゃないが(ハッキリ言って自慢です)、このブーツを買ったのは、嘘偽り無く私の二十歳の春です。はるか、35年も前だぞ。買った店は、前回も登場した、神田小川町の平和堂。値段は1万数千円だった。実は平和堂には、オリジナルのチャッカもあり、店頭で私は少なからず悩んだ。逡巡の訳は、双方の形である。値段にはさほどの差はないが、形は大いに変わっていた。リーガルは細身だが、平和堂はつま先がモッコリするほどラウンドしているんだ。
チャッカ買うなら、色は黒と決めていなければ、平和堂に軍配は挙がった。だけど、チャッカと言えばポール・ニューマン。ニューマンといえば、チャッカで、色は黒に決まっているでしょ(でも今思うとポール・ニューマンの、あの映画って、白黒じゃなかったっけ)。
結果的には、平和堂オリジナルは、後日購入(3年後、TBSの入り口で会った永六輔さんが履いているのを見て、即買った。)するとして、その時はリーガルに落ち着いた。
で、リーガルである。この靴にはいろんな思い出がある。
一番強烈なのが、私の最初の(2回だけどね)結婚式に履いていたこと。それにしても、35年間も、同じ靴を履き続けてさ、姪の結婚式にも履いているなんてね。私は賛美歌を歌いながら、喜びも悲しみも共にした、自らの足元をジーット見つつ、多くの時が流れ去った人生の紆余曲折に感じ入ったものでありました。
で2番目が、やはり、リーガルの外羽根(ブラッチャーとも言う)ウイングチップの黒。これは22歳の時、就職試験のために買った。就職してからも、随分履いて、革底の張り替えはチャッカと同時に既に2度済ませている。履く機会は多かったが、遊びの少ない靴なので、ここ15年ほど、出番がなく、ほぼお見限り状態。てことは、私の生活自体が遊び中心に回っているってことだ。だから、この靴がもし、明るい茶色(タンとか)ならね、様々に使い回しが可能ということにもなる。
3番目はチヨダシューズの黒いローファー(これも今や製造中止である)。表革に型(シボ)押しのあるヴァージョン。 それにつけても靴っていいよな。だって、体重が10キロ増えたら、スラックスはもとより、ジャケットだって着られなくなるのに、靴だけは大丈夫。肥満した方々って、一般的に足が小さく見えるものでしょ。それには、そういう理由があったんだね。
ともあれ、今回は3足共に、よくもまあ、靴ってこんなに長く履けるものなんだなーという見本のようなもの。だって、このローファーも大学在学中に、買った1足だもの。
買った場所は、日本橋高島屋。友人のI君がそこの靴売り場でアルバイトしていたから。
このローファーも2度オールソールしている。かかと部分の裏革は切れているのが判る。それでも、あと20年は、充分履けるだろうな。しかしな、その時はオレも75歳だろ。履ける自信はあるが、生きてる自信はない。





