オトコの定番

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2007/03/24

ジラール・ペルゴ1994(1948)&1995(1945)

ここに一冊の古い雑誌がある。徳○○店、G○○○S P○○○S, AUGUST 1994、ある書店で、この雑誌の表紙に掲載されていた時計を見つけ手に取り立ち読みをしてしまっただけなら、よかったのだが、雑誌を小脇にレジへと足を運んでしまったのだった。

ジラール・ペルゴ!? 1994とあった。時計雑誌など頻繁に見る訳でもなかった僕には、知らないと同然のブランドだったのだが名前の響きが心地よく機械式時計好きなオヤジになるエポック的な出会いとなったのだった。後で知ったことだが、かのロレックスなどよりフル〜イ歴史のある何と1791年ジャン・フランソワ・ボットが創業し後にコンスタン・ジラールと妻のマリー・ペルゴに由来して名付られたブランドであったのだ。

 当時所有していた機械式時計は、叔父から貰ったラドーのゴールデンホース(最近復刻している)と前々回取り上げた購入したばかりのゼニス・エルプリメロ・レインボーだったのだが・・・・
雑誌にある1994が僕に買って頂戴とねだって来るように勝手に思い込んでしまったのだから、もう止まらない、あちこちの時計店に尋ねたのだが無い。しかし、何! 世界限定200本・・・
世界中のコレクターやマニアが殺到するのだから無いのが当然といえば当然の話であるが・・・・残念・・・

この時計は、ジラール・ペルゴがビンテージウオッチとして、1994年から毎年1本完全復刻される記念すべき第1弾の時計であり、イエロー、ピンク、ホワイトゴールドであり、インデックスは、奇数がバーで、偶数は、アラビア数字そして12時の数字だけが赤という憎い演出をしているのだ。

 ところが、話はそれで終わらないのだ。それから数年後に、200本限定のはずが、日本の並行輸入時計店にちらほら見かける様になったのである。又シリアルナンバーが刻印されていないとか、どうもメーカーの戦略に乗せられた感もあるのだが、はっきりしない。
まあ,いわくつきの時計になったのだ。(以前オークションに出ていたが、ナンバーの刻印が無いらしいとのことでした)時計通に言わせれば、こういうことはよくある事らしい。

 翌年、1995(ビンテージ1945)が完全復刻されたのだった。(クラッシックな雰囲気そのままに)これは、大人の男の時計であり、今では、ジラールの看板モデルとしてすっかり定着した角型(レクタンギュラー)時計である。僕の中では、カルチェ、ジャガールクルト、そしてジラール・ペルゴが3大レクタンギュラー(角型)であると思っている。
カルチェもルクルトも実際手にとって比較したのだが、質感、デザイン共にジラールが勝っていて最高の完成度であった。

 1994は、風防がプラスチックであったり、ムーブも40年代製造のペーソー社製7001番を使用し完全な形で復刻を果たしたが、1995(1945)は、外観はそのままに、中のムーブは自社製の手巻きを採用し、風防もクリスタルと現代の味付けが施され、文字盤のデザインもインデックスがすべてアラビア数字となり、ケースが湾曲し腕にフィットするように工夫されていた。

 何が何でも今度こそ手に入れなきゃ・・・運良く最初期モデルを手にすることが出来たのであった。(rif25950) 今では、ジラール・ペルゴ1945は、名ばかりで、すべて自動巻きとなり、世界最小クロノグラフや、トゥールビヨン(自動姿勢調整し時間を重力の影響から守る複雑な機能)とマニュファクチュール(自社一貫生産)を誇示するブランドとして自己を確立しているのだが、僕にとっては、1945はどこへ行こうとしているのか分からない。3大レクタンギュラーとして生きのびるには、原点に戻ることも必要かと・・・・

 ジラール・ペルゴ1945は、今でも僕の5本の機械式時計の中で一番大切にしているもので、最も価値のある時計である。





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