それではノートを開いて! デルタ製万年筆「ドルチェビータ」と映画の話をしますよ!
万年筆の話の前に、すこしだけ映画の話を。
2年前の、第77回アカデミー賞だが、どの作品が作品賞を受賞するのか、その結果を興味深く見守ったのだった。どれも記憶に残る作品だった。ノミネートされた作品は、『サイドウェイ』、『レイ』、『ネバーランド』、『アビエイター』、そして『ミリオンダラー・ベイビー』。
カリフォルニアのワイン畑が舞台の『サイドウェイ』ではポール・ジアマッティの好演が光っていたし、“ソウルの神様”といわれたレイ・チャールズの伝記映画『レイ』ではジェイミー・フォックスの迫真の演技にドキュメンタリーを見ているような錯覚を覚えた。ジョニー・デップとケイト・ウィンスレットが出演している『ネバーランド』も“宝石のように美しい映画”という称賛のとおり夢あふれる素晴らしい映画だった。授賞式の直前になると、第77回アカデミー作品賞は“巨匠監督の対決”と言われた。無冠の映画監督マーティン・スコセッシが挑んだ超大作『アビエイター』と、クリント・イーストウッドが主演・監督した『ミリオンダラー・ベイビー』との決戦だと噂されたのだ。
結果は御承知のとおり『ミリオンダラー・ベイビー』が受賞した。作品賞のほかに、監督賞、主演女優賞、助演女優賞を受賞した。この映画、私は、声を押し殺しながら、むせび泣きながら、見た。泣けて、泣けて、しかたなかった。家族愛を知らない女性ボクサーの孤独な半生と、不器用な生き方しかできない男の生きざまを描いた実にほろ哀しい映画だったのだ。スターバックスに入ってレモンケーキがあるとつい注文してしまうのは、この映画を観てからだ。映画ではレモンパイなのだけれど…。
この第77回アカデミー賞の受賞者全員に記念品として贈られた万年筆が、イタリアのデルタ社が作った「ドルチェビータ・ミディアム・バーメイル」という万年筆だったのだ。
さて、アウロラからはじまり、オマス、ヴィスコンティー、スティピュラ、モンテグラッパとイタリア製の万年筆を取り上げてきたけれど、取りを飾るのはデルタ。
1982年に創立のメーカーだけれど、デルタの万年筆は、1994年にナポリで開催されたG7先進7カ国会議での調印式に採用されたり、アカデミー賞の受賞者全員に贈られたりと、新興メーカーでありながら、さまざまなシーンでお声のかかるブランドなのであります。
デルタ社の万年筆は4つのカテゴリーに分類できます。
(1)ドルチェビータ・シリーズ
(2)少数先住民族シリーズ
(3)リミテッド・エディション
(4)スタンダード・シリーズ
今回取り上げるのは、もちろん、ドルチェビータ・シリーズ。世界中の万年筆愛好家にその名を知らしめた、人気のシリーズです。南イタリアの太陽をいっぱいに浴びたオレンジをイメージしてつくられた胴軸は、非常に人目を引き、一度見たら忘れない万年筆です。
ドルチェビータ・シリーズには、ミニ、ミディアム、ヴァーメイル、ソワレ、オーバーサイズ、スタウト、パピヨン、ウエィ、と8種類ものヴァリエーションがあります。今回撮影するときに判明したのですが、最も大きなオーバーサイズは廃番になってしまい、もう日本には入ってこないそうです。店頭に残っているものだけで代理店にも在庫がないとのこと。モンブランの「ヘミングウェイ」とそっくりのモデルでしたが、ペン先の大きな万年筆が好きな方は目を皿のようにして探せば、まだ新品を入手できるかもしれません。
実際に持ってみてナチュラルな感じで気に入ったのはデスクペンでした。尻軸が鳥の尾羽のようにほっそりと伸びたデザインに、妙に心惹かれました。インク吸入はレバー式。テコ式とも言います。クラシカルな雰囲気たっぷりです。広めの書斎に両袖の大きな木製机を設えることがあったら、机の上に置いて使ってみたいものです。

結果は御承知のとおり『ミリオンダラー・ベイビー』が受賞した。作品賞のほかに、監督賞、主演女優賞、助演女優賞を受賞した。この映画、私は、声を押し殺しながら、むせび泣きながら、見た。泣けて、泣けて、しかたなかった。家族愛を知らない女性ボクサーの孤独な半生と、不器用な生き方しかできない男の生きざまを描いた実にほろ哀しい映画だったのだ。スターバックスに入ってレモンケーキがあるとつい注文してしまうのは、この映画を観てからだ。映画ではレモンパイなのだけれど…。
この第77回アカデミー賞の受賞者全員に記念品として贈られた万年筆が、イタリアのデルタ社が作った「ドルチェビータ・ミディアム・バーメイル」という万年筆だったのだ。
さて、アウロラからはじまり、オマス、ヴィスコンティー、スティピュラ、モンテグラッパとイタリア製の万年筆を取り上げてきたけれど、取りを飾るのはデルタ。 1982年に創立のメーカーだけれど、デルタの万年筆は、1994年にナポリで開催されたG7先進7カ国会議での調印式に採用されたり、アカデミー賞の受賞者全員に贈られたりと、新興メーカーでありながら、さまざまなシーンでお声のかかるブランドなのであります。
デルタ社の万年筆は4つのカテゴリーに分類できます。
(1)ドルチェビータ・シリーズ
(2)少数先住民族シリーズ
(3)リミテッド・エディション
(4)スタンダード・シリーズ
今回取り上げるのは、もちろん、ドルチェビータ・シリーズ。世界中の万年筆愛好家にその名を知らしめた、人気のシリーズです。南イタリアの太陽をいっぱいに浴びたオレンジをイメージしてつくられた胴軸は、非常に人目を引き、一度見たら忘れない万年筆です。
ドルチェビータ・シリーズには、ミニ、ミディアム、ヴァーメイル、ソワレ、オーバーサイズ、スタウト、パピヨン、ウエィ、と8種類ものヴァリエーションがあります。今回撮影するときに判明したのですが、最も大きなオーバーサイズは廃番になってしまい、もう日本には入ってこないそうです。店頭に残っているものだけで代理店にも在庫がないとのこと。モンブランの「ヘミングウェイ」とそっくりのモデルでしたが、ペン先の大きな万年筆が好きな方は目を皿のようにして探せば、まだ新品を入手できるかもしれません。
実際に持ってみてナチュラルな感じで気に入ったのはデスクペンでした。尻軸が鳥の尾羽のようにほっそりと伸びたデザインに、妙に心惹かれました。インク吸入はレバー式。テコ式とも言います。クラシカルな雰囲気たっぷりです。広めの書斎に両袖の大きな木製机を設えることがあったら、机の上に置いて使ってみたいものです。 






