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2007/06/12

モンブランの名品「2桁シリーズ」にまつわる物語 その3  イチカァの<モンブランNo.72>と私の<モンブランNo.23>

 モンブランの2桁シリーズで、金キャップつきの万年筆といえば、<モンブランNo.72>と<No.74>である。

 あまり知られていないが、2桁シリーズには、もう一本、金キャップの万年筆が存在するのだ。
 <モンブランNo.23>。

 この万年筆、<モンブランNo.22>がベースになっているのだが、モンブラン万年筆の研究書である『Collectible Stars Montblanc writing instruments from 1946 until 1979』(著者:Jens Rösler / Stefan Wallrafen)にもまったく記述が見当たらないのである。コレクターがうなるほどの珍品ではないが、あまり見かけない。しかも、謎の多い万年筆となれば、愛好家の心がくすぐられないわけがない。


 モンブランの輸入総代理店だったダイヤ産業で修理と調整をされてこられ、現在、万年筆専門店フルハルター(東京・大井町)の店主である森山信彦さんはホームページで次のように書いている。

「…モンブランNo.23は当時在籍したダイヤ産業にもデータが無かった。私の記憶では、ある日突然どこからともなく日本にやって来たような気がする。
 もう少し真面目に話そう。おそらくドイツモンブラン社で造られていたが、その年数もNo.74やNo.72のように1960年から1969年までということでもなく、もっと短期間に製造されたモノではないだろうか。
 No.149の<クーゲルポイント>というペン先があった。(中略)このNo.149クーゲルの太さにはKEFからK3B、そしてオブリークの太さも3種あった。このクーゲルポイントが突然やってきたのである。
 私とは別のセクションにドイツから、
『こんなん あるよ〜』
 と情報が入り、誰かが、
『ほなら、来日させて〜』
 と言って突然やってきたのである。
 おそらく同じような経緯で日本にやってきたのが、このNo.23ではないだろうか。
 No.74はNo.14の、No.72はNo.12の金キャップ版。No.23はNo.22のそれである。言い方は悪いが、ドサクサに紛れて来日されたNo.23さんには正式な戸籍がないのである。私が知らないだけかもしれない…」(万年筆専門店フルハルター My Collection Part2 《モンブランNo.23》より http://members.jcom.home.ne.jp/mori/fullhalter/collection37.html

 この珍しい<モンブランNo.23>を私が手に入れたのは、大学生の頃、1984年か85年頃ではなかったかと思う。上野のアメヤ横丁で手に入れた。中学時代の同級生イチカァのおかげなのだ。





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