たかがボールペン…。されどボールペン…。ほしくなるミニボールペン!
万年筆を紹介するコラムなのだけれど、いろいろな人から実は最近、手帖をつける時に使うミニボールペンを推挙してほしいというリクエストが寄せられたのだった。というわけで、今回はミニボールペン御紹介の巻。
友人の妙子(仮名)チャンは、数年前までは、ある有名アーティストのバックコーラスをしていたのだけれど、のどにポリープが見つかって無念ながらも歌手になる夢をあきらめたのだった。きれいさっぱり何もかも忘れ去りたいと、知人や恩人を頼って音楽業界や放送業界で仕事を見つけることをせずに、パソコンを覚えたり、英語力を増長してTOEICでかなりの点数を稼ぐようになったり、秘書技能検定の1級を取得したりして、ある企業の役員秘書を務めていた。
その妙子チャンが先日、落ち込んだ声で電話をしてきた。
「ずっと使ってきた純銀製のティファニーのボールペンを失くしてしまったの。同じものを探し歩いたんだけど、とっくに製造中止になっていて…。インターネット・オークションに出品されるのもしばらく待っていたのだけれど駄目だった…」
「そうか…。それはお気の毒に…」
「それで、お願いなんだけど、新春早々、手帖も新しくしたんで、ついでに新しいボールペンも買おうと思っているんだけど、おすすめのボールペンを挙げてもらえないかなぁって…」
「どんな手帖にしたの?」
「新しい手帖は、ファイロファックス社の“ミニ5穴”という小さなサイズの手帳なの。それにふさわしい小ぶりなボールペンを選んでね」
「OK。わかった。いろいろ吟味してみたいから、週末まで待っててもらえるかなぁ」
日頃、ほとんどボールペンを使わないので、ボールペンには明るくないのだ。こういうときこそ、そうだ、書斎館に行って、ずらっと候補を並べてもらうのがいい。
「ミニ5穴の手帖とあわせてお使いになるのでしたら、こちらのボールペンがおすすめです」
ペン・ソムリエと読んでもさしつかいない奥野店長がトレイに載せてきたボールペンは全部で6本だった。一本一本丁寧に説明をしてもらった。

「まずは、グラフ・フォン・ファーバーカステルの『ポケットペン』(税込22,050円)です。世界最高水準の品質を維持し、新たな伝説を作り続けているファーバーカステルの自信作です。
『伯爵コレクション』の中で最小サイズでありながら、機能性、品質、デザインは全く同じで、スプリング式のクリップの感触など感動ものです」
クリップの感触は圧巻だ。高級品という感じが伝わってくる。回転式のキャップ。そのキャップをはずして尻部につける時も回転式。そのなめらかな感触からは精巧な加工であることが伝わってきた。ひとつひとつ丁寧に作られている。ちっちゃいけれど重厚で深みのあるボールペンだ。
「2本目は、ジャン・ピエール・レピーヌの『ミニインディゴ』(税込8,400円)です」
「ジャン・ピエール・レピーヌ? 初めて聞く名前だなぁ」
「フランスのペンメーカーです。2003年に開催されたフランス・サミットの調印式用として各国の首脳が使用したことで知られるようになりました。フランスを代表する名門ブランドです。宝石のように美しいボディはレジン製です」
「何色があるの?」
「これはバイオレットですけど、他に、ブルー、ルージュ、レモン、ローズがあります」
1本目のファーバーカステルに比べると、太めに思えるが、手にするとミニボールペンであることがわかる。クリップが非常にユニークなデザインになっていて、とてもおしゃれなボールペンだ。
「3本目は、ごぞんじ、ペリカンの『K320グリーン』(税込26,250円)です」
「これって、限定品だよね」
「はい。万年筆は日本国内限定300本ですが、ボールペンは200本のみです」
「スーベレーン300シリーズは、かわいいサイズですので、大変人気があります。おととし発売されたオレンジ色の『K320』はあっという間に完売になってしまいました」
ペリカンファンの中に、この300シリーズの熱狂的なファンが少なくない。万年筆とボールペンを全種類コレクションしている人を何人も知っているが、今回、実物を手にしてみて、ボディの美しさだけでなく、筆記時のバランスの良さにも驚いた。

その妙子チャンが先日、落ち込んだ声で電話をしてきた。
「ずっと使ってきた純銀製のティファニーのボールペンを失くしてしまったの。同じものを探し歩いたんだけど、とっくに製造中止になっていて…。インターネット・オークションに出品されるのもしばらく待っていたのだけれど駄目だった…」
「そうか…。それはお気の毒に…」
「それで、お願いなんだけど、新春早々、手帖も新しくしたんで、ついでに新しいボールペンも買おうと思っているんだけど、おすすめのボールペンを挙げてもらえないかなぁって…」
「どんな手帖にしたの?」
「新しい手帖は、ファイロファックス社の“ミニ5穴”という小さなサイズの手帳なの。それにふさわしい小ぶりなボールペンを選んでね」
「OK。わかった。いろいろ吟味してみたいから、週末まで待っててもらえるかなぁ」
日頃、ほとんどボールペンを使わないので、ボールペンには明るくないのだ。こういうときこそ、そうだ、書斎館に行って、ずらっと候補を並べてもらうのがいい。
「ミニ5穴の手帖とあわせてお使いになるのでしたら、こちらのボールペンがおすすめです」
ペン・ソムリエと読んでもさしつかいない奥野店長がトレイに載せてきたボールペンは全部で6本だった。一本一本丁寧に説明をしてもらった。

「まずは、グラフ・フォン・ファーバーカステルの『ポケットペン』(税込22,050円)です。世界最高水準の品質を維持し、新たな伝説を作り続けているファーバーカステルの自信作です。
『伯爵コレクション』の中で最小サイズでありながら、機能性、品質、デザインは全く同じで、スプリング式のクリップの感触など感動ものです」クリップの感触は圧巻だ。高級品という感じが伝わってくる。回転式のキャップ。そのキャップをはずして尻部につける時も回転式。そのなめらかな感触からは精巧な加工であることが伝わってきた。ひとつひとつ丁寧に作られている。ちっちゃいけれど重厚で深みのあるボールペンだ。
「2本目は、ジャン・ピエール・レピーヌの『ミニインディゴ』(税込8,400円)です」「ジャン・ピエール・レピーヌ? 初めて聞く名前だなぁ」
「フランスのペンメーカーです。2003年に開催されたフランス・サミットの調印式用として各国の首脳が使用したことで知られるようになりました。フランスを代表する名門ブランドです。宝石のように美しいボディはレジン製です」
「何色があるの?」
「これはバイオレットですけど、他に、ブルー、ルージュ、レモン、ローズがあります」
1本目のファーバーカステルに比べると、太めに思えるが、手にするとミニボールペンであることがわかる。クリップが非常にユニークなデザインになっていて、とてもおしゃれなボールペンだ。
「3本目は、ごぞんじ、ペリカンの『K320グリーン』(税込26,250円)です」「これって、限定品だよね」
「はい。万年筆は日本国内限定300本ですが、ボールペンは200本のみです」
「スーベレーン300シリーズは、かわいいサイズですので、大変人気があります。おととし発売されたオレンジ色の『K320』はあっという間に完売になってしまいました」
ペリカンファンの中に、この300シリーズの熱狂的なファンが少なくない。万年筆とボールペンを全種類コレクションしている人を何人も知っているが、今回、実物を手にしてみて、ボディの美しさだけでなく、筆記時のバランスの良さにも驚いた。










