オトコの定番

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2008/08/21

スコスさんのこと

なにごとにも、その世界の原点を作った人がいると思います。

輸入文房具が持つ独特の雰囲気や色味の美しさ、楽しさをわかりやすく伝えてくれたのは、このお二人でしょう。「スコス ステーショナリーズ・カフェ」の寺村さんと浅井さんです。

スコスは東京都文京区本郷にある文房具のお店。こじんまりとした店内には色とりどりの筆記具やノート、小物がスキマなく並んでいて、毎日多くのお客さんが訪れています。店名のスコス(SCOS)とは、スモール・サークル・オブ・ステーショナリーの略。スタートして間もない頃には店舗販売は無く、手作りの文房具カタログを使って、おふたりに近しい人たちからの注文を受けていたとのことです。寺村さん・浅井さんの志向するところや世界観は、著書「文房具と旅をしよう」(2001年・初版)に集約されています。

書籍「文房具と旅をしよう」表紙
文房具と旅をしよう

フィンランド・スウェーデン・イギリス・フランス・オランダを旅しながら、各地で出会った物や風景を紹介した本書は、日本におけるヨーロッパ系雑貨人気の高まりに強い影響を与えたと言って間違えありません。この本を読んだ多くの人が、ヨーロッパの文房具や雑貨にあこがれを抱いたことでしょう。さらに素晴らしいのは、本で紹介されていることが本郷のお店にちゃんと実現されている点にあります。夢がそのままカタチになっているわけです。

スコスのことでもうひとつお伝えしたいのは、文房具に対する「ファンな視点」です。文房具を仕事とされている以上、ビジネスとして成立させる事は大切です。けれどもビジネスとファンな部分とのバランスの取り方は、私にはとても気になる部分です。その点スコスのおふたりは、ファンな視点を決して忘れておらず、またそのための「何か」をちゃんと守っている姿勢が感じられ、気持ちの良いものです。

私は文房具の事で何か壁に当たると、スコスに足を運びます。お店の楽しい商品を見ると心が癒されますし、寺村さん・浅井さんのお話をうかがえば、「文房具ファンとしてのスタートライン」に戻ることができるのです。皆さんもお時間がありましたら、本郷のお店に立ち寄ってみてください。





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