オトコの定番

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2008/08/08

私のロングライフ文房具

入れ替わり激しい私の文房具における「ロングライフ」製品をご紹介します。

毎年たくさんの新製品が登場する文房具。できるだけそれらを試したいので、私の机の上もふでばこの中も、順番に製品が入れ替わってゆきます。そのような状況で、長年に渡って変わらず愛用している文房具がいくつかあります。なかでも30年近く使い続けている製品は数少なく、まさに「私的ロングライフ製品」です。

ひとつめはライフ株式会社(日本)の「ファースト」シリーズ。A4判の方眼用紙で、その短辺を糊で綴じた、いわゆる「パッド」と呼ばれる製品です。罫線は10ミリ角の方眼。(ほかに5ミリ角方眼のバリエーション:「クリッパー」シリーズもあります。)紙自体は普通の上質紙の感じで、薄手のサラリとしたもの。そこに極細の10ミリ方眼罫線が引かれています。見る人によっては、とても地味な製品です。

ライフ「ファースト」表紙
ライフ株式会社「ファースト」シリーズ
 
たしか中学生ぐらいのころ、都内にある大型書店の中の文房具売り場でこれを見つけました。初めて手にしたときのうれしかった気持ちは、今でも店内の風景とともに思い出します。

そして「ファースト」を目の前に置きますと、「この上で何か新しいことを考えてみたい」というスイッチが入ってしまいます。同じ用紙を使った無地の製品もあるのに、「ファースト」だけに特別なものを感じるので、紙質うんぬんよりむしろ、10ミリの方眼罫線が何らかのチカラを生んでいるのでしょう。

それは決してオカルトめいたものではなくて、理由は考えられます。自分にとって10ミリの方眼は適度な「空間」を感じる基準線に思えるのです。広さとか奥行き、あるいは時間の感覚までも、直交した線の中に浮かび上がってきます。また、方眼罫線のおかげで自分の居る場所が決まるようで落ち着きます。私が運営しているオンラインショップでの経験から、ほとんどの人は5ミリ罫線を好んで使っています。けれども自分の目には10ミリの間隔がちょうど合っているようです。

もう少し現実的なお話をしましょう、、、。細く薄い、控えめな罫線のおかげで、使う筆記具の種類をあまり選びません。細芯のシャープペンシルでも、罫線に邪魔されることなく自然に使うことができます。10ミリのマス目だからといって、10ミリ高の文字を記入する必要はありません。6〜7ミリ程の文字で書き進めれば、全体の見栄えは良くなると思います。

この紙があれば、文字を埋めてゆくのも苦になりませんし、もちろん絵やグラフの記入にも便利です。冗談を抜きにして、私には「困った時の『紙』だのみ」ができる製品なのです。





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