オトコの定番

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2007/12/04

洗練のノーウィジアンと素朴なノルディックが教えてくれるアウティング・セーターの多様なお楽しみ。

片や、テレビ桟敷で僕の眼を釘付けにしたノーウィジアン・セーター。片や、スコットランド製の手編みのノルディック・セーター。似て非なる二つのセーターは、アウティング・セーターの奥深さを僕に語りかける。

 柄にも無いとは思うのだが、実はフィギア・スケートの大ファンだ。中でもアイスダンスに夢中である。そのきっかけは、英国の「トービル&ディーン」が練り上げた珠玉のプログラム「ボレロ」をテレビ中継で見たことだった。1994年、ノルウェーのリレハンメルで行われた「XVII Olympic Winter Games」は、その「トービル&ディーン」がこの大舞台で妙技を披露するというので、興味津々、期待満点の思いで迎えた大会だった。

「環境に優しいオリンピック」というスローガンや、女子フィギアの「ハーディング事件」がさらに僕の興味を駆り立てたのか、この大会では、開会式からテレビ桟敷に噛り付いた。サラマンチ会長がサラエボの悲惨を訴え黙祷を即すことで開会式は始まった。聖火点灯、シセル・シルシェブーのアカペラ、民話から生まれた魔物「トロル」の物語、式典はつつがなく進行し、やがてエンディング。地元の方々が松明を手に次々と会場のスロープをスキーで滑り降りてきた。

その瞬間、ぼくは彼らの出で立ちに目を奪われた。次々と登場する老若男女が身に付けていたのは、黒白のコントラストも目に鮮やかな、緻密に編み上げられたノーウィジアン・セーターだったのだ。

 ノーウィジアン・セーターは、ノルウェーの漁師たちが古くから着ていたカラフルな編み柄の未脱脂ウールのセーターを起源として育まれたものだ。柄の特徴として引き合いに出されるのは、雪の結晶やトナカイのモチーフ。年季の入ったスキー愛好家ならスキーウェアとしてのこのセーターをご記憶のことだろう。しかし、リレハンメルの開会式で登場したセーターは、僕の知識の中で典型と捉えていたどんなものよりも、遥かに複雑でユニークな柄を描き、そしてなにより、上品さに溢れていた。

このセーターを作ったのは、1879年創業、オスロ近郊のデールに本拠を構える「Dale of Norway」社だ。同社はこのリレハンメルだけでなく、USスキーチームのサポート、ソルトレイク大会やトリノ大会でのオフィシャルセーターの提供など、近年の冬季五輪各大会で何らかの役割を担うビッグネーム。お得意のニットウェアとハイテックなアンダーウェアを組み合わせたシステム・スキーウェアの評価も高い。

ノルウェーには、他にも「VRIKKE」や「Nordstrikk」などトラディショナルなノーウィジアン・セーターの名品が数々ある。しかし、「Dale of Norway」はテクニカルなスキーウェアばかりでなく、こうした伝統工芸の分野でもトップ・オブ・ザ・トップの地位は揺るぎない。ノーウィジアン・セーターの本格をお求めならそのチェックは怠れないだろう。「Dale of Norway」のコレクションはWEBカタログを見ることが出来る。とりわけその「Heritage」コレクションは必見だ。ネットでの「Dale of Norway」購入をお考えなら、オスロ市内にリテール・チェーンを構える「OSLO SWEATER SHOP」のウェブサイトがシステマティックだ。合わせてチェックしてみてはいかがだろう。





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