シェトランド諸島育ちのおばあちゃんにフェアアイル・セーターを編んでもらう。
経験豊かなファッション・ディレクターが運営する、スコットランドの宝物をコレクションするサイトで、至高のフェアアイル・セーターに出逢った。

「Thistle & Broom」は、スコットランドで育まれた伝統的家内制手工業によって生み出される数々の逸品を紹介するサイトだ。ハイランドの澄んだ空気が吹き込んでくるような美しい景観がフィーチャーされたトップページをクリックすると、取り扱うアイテムをカテゴライズした「Shopping」というタイトルの小洒落たインデックスへと誘われる。ここで思わずアパレルをクリックしたい所だが、まずは一息入れ、タイトル下のメニューボタンから「SCOTLAND」を選びクリックする。たどり着くのは「History and background information on Scotland」という、これまた凛とした美しさを醸し出すページだ。左側にはスコットランドの生んだ名品が列記されている。その中の「Fair Isle Knitwear」をクリックしてみよう。さてさて、表示されたページを翻訳してみると、どうやらそこには、フェアアイル・セーターの歴史と現状そしてこのサイトのフェアアイル・セーターに取り組む姿勢が思い入れたっぷりに解説されている。
「Thistle & Broom」は、米国で17年間の実績を持つファッション・ディレクターが、自身のルーツであるスコットランドに魅せられ、彼の地に移り住み、宝物を生み出す職人たちとの親交を深めるうちに、その文化遺産を守り育成する必要を感じて、その経験を活かす形で立ち上げたプロジェクトのようだ。
扱う商品は多種にわたるが、実にその90%は、小売価格の2/3が直接職人へと還元されるように管理されたフェアトレイド・モデルで運営されている。フェアアイル・セーターはその典型となっているようで、「Fair Isle Knitting Project」と銘打ったプロモーションではNYをはじめ各地でかなりの話題を集めたようだ。
さて、「Thistle & Broom」がパートナーとしているフェアアイル・セーターの作り手はどんな人たちだろう。「Fair Isle Knitwear」の解説ページに戻ることにしよう。このページの左側に小さく人の名前が列記されている。まずは1番上の「Agnes Bowie」さんをクリックする。
目に飛び込んできたのは、編物をする人の良さそうなおばあちゃん。そして、見事な編み模様のフェアアイル・セーターだ。アグネスさんは、シェトランド諸島のWhalsay島生まれ。なんと4歳の時に編物を始めたのだというのだから、まさに申し子ではある。
彼女のセーターのパターンは2種類あって、美しいボーダー柄は「Mountains & Glens」、縦に並ぶ形の雪の結晶柄がユニークなセーターは「Snowflakes & Diamonds」と呼ばれている。どちらも、すべて無染色の自然なシェトランド・ウールで編まれていて、ナチュラルな毛色のグラディエーションが素晴らしい。ちなみに、編み上げるには4〜6週間かかるのだそうだ。






