振り子時計と穏やかな時間を過ごす
そもそも振り子の役割とは何でしょうか。 振り子は、揺れ(振幅)が変化してもテンポは変わらない特性があります。若き日のガリレオが発見した振り子の等時性です。
17世紀、オランダのホイヘンスはこの理論を応用して、振り子が左右に振れたときに歯車を一歯進めるような仕組みを開発して、正確に時を刻む時計を作りました。これが振り子時計の起源です。
時計は、振り子によって正確に時を刻むことができるのです。
振り子時計は、腕時計と違って、進み遅れを手で調整することができます。振り子の下部のネジを回すことで、振り玉と呼ばれる錘が上下し振幅を調整します。
ゼンマイを巻き、振り子を調整する。振り子時計は、時間を知るために手間をかける古き良き時代の習慣を、今の時代に蘇らせてくれます。
振り子時計のもう一つの愉しみは、15分おきに奏でるウエストミンスターチャイムです。「キーンコーンカーンコーン」という小学校の頃に聞きなれたあのチャイムが、機械仕掛けで金属のリンをハンマーで叩いて鳴らすのです。

このウエストミンスターチャイムとは、ビッグベンとして知られるロンドンのウエストミンスター宮殿(現国会議事堂)の時計塔の鐘の音のことです。そのメロディーは4つの音だけで構成されているヘンデル作曲のアリアから取られたものです。
木製のケースから奏でる生の鐘の音は、部屋中にうるさく響くことはなく、おだやかにしみわたります。
古の時計塔と同じ響きを味わいながら、やすらぎのある時間をすごしてみてはいかがでしょうか。






