ユニバーサル・ジュネーブ往年のクロノグラフ
2006年に復活を遂げたユニバーサル・ジュネーブ。かつて歴史に名を残す数々の名品を生み出していた同社の白眉は、やはりクロノグラフではないでしょうか。

1894年、エミーユ・デコームとジョルジョ・ペレによって、時計製造の聖地ジュラ渓谷のル・ロックルに創業したユニバーサル社。その後、ジュネーブに工房を移し、現在のユニバーサル・ジュネーブと改名されました。日本ではあまり聞かれなくなったブランドですが、オメガやユリス・ナルダンなどと並んで高級腕時計として名を博していた時代もあったのです。特に、60年代に発表された独自の薄型自動巻きマイクロローターはまさにその代名詞でした。

そして、もう一つのお家芸がクロノグラフです。
今更かもしれませんが、クロノグラフとは、時間(クロノ)を記録する(グラフ)という言葉のとおり、ストップウォッチ機能を持つ腕時計のことです。文字盤に細かい針がいくつあっても、それが日付や曜日を表すものであれば、クロノグラフとはいいません。また、似た言葉に「クロノメーター」がありますが、これはスイスの検査機関(C.O.S.C)の高精度基準をパスした認定のことです。
時刻を表示しながらも、ボタン操作で独立した時間を計測できるクロノグラフのメカニズムは、複雑で高い技術力が必要なため、製造できるメーカーはスイスでも一握りでした。事実、ロレックスやオメガもクロノグラフの専門メーカーにベースムーブメントを供給してもらっていたのです。既に30年代からクロノグラフを製造していたユニバーサルは、「コンパックス」や「トリコンパックス」と呼ばれる名品を次々と世に送り出していきました。





