オトコの定番

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2008/03/30

左腕に響くヴァルカン・クリケットの機械式アラーム

1947年にヴァルカンが発表した世界初のアラーム付き腕時計「クリケット」。英語でコオロギを意味する名前のとおり、小さい体から驚くほど大きな目覚まし音が「ジリリリ・・」と響き出します。

バルカン クリケット
しっとりとした雰囲気が漂う文字盤には、通常の3本の針に加え、先端が三角のアラーム針が備わっています。シンプルなデザインには、リザードのストラップが実によく似合います。

レビュー・トーメン クリケット ヴァルカンのクリケットは、60年代のスイス時計業界の不況のさなか、時計メーカーの統廃合によってレビュー・トーメンに受け継がれた後、一時は生産中止の憂き目にも遭いましたが、現在、復活したヴァルカンによって、当時とまったく同じ設計で作り続けられている歴史的な逸品です。

その理由は、プッシュボタンと1本のリューズで操作できる使いやすさに他なりません。まず、1本のリューズで時計用とアラーム用の2個のゼンマイを同時に巻き上げることができます。上方向に巻くとアラーム用のゼンマイが巻き上がり、手前に巻くと時計用のゼンマイが巻き上がります。つまり、普通の腕時計のリューズ操作、巻き上げと空回しを繰り返すのと同じ要領で、2つのゼンマイをまとめて巻き上げることができるわけです。

リューズを引くと時刻を調整できるのは普通の時計と同じですが、プッシュボタンを押し込むと更にリューズが飛び出してアラーム時刻をセットすることができます。リューズを元のポジションに戻せばプッシュボタンが持ち上がり、設定が完了。鳴り出したアラームを止めるには、このプッシュボタンを押せば良いのです。アラーム専用のリューズを持つ他のアラーム付き時計と比べると、その工夫の違いは歴然です。

二重の裏蓋もう一つの理由、それはコオロギの鳴き声に例えられるアラームです。実際、そのアラーム音は、どこか機械的な響きを持つコオロギの鳴き声を思い出させてくれます。

大音量の秘密は二重の裏蓋に隠されています。ムーブメントのハンマーが内側の裏蓋内のピンを高速で叩いて振動させます。外側にもう一枚の裏蓋があるので腕に密着せず、音響を妨げることなく、2つの裏蓋の空間で反響することができるのです。





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