スミス、MADE IN ENGLANDの矜持
スミスは、1851年にサミュエル・スミスが開業した時計工房が起源ですが、20世紀の急激なモータリゼーションとともに自動車用計器の分野で急成長しました。古い英国車のダッシュボードを飾るスミス製メーターは、旧車好きの方には馴染みが深いはずです。そのスミスが本格的な腕時計の開発に乗り出したのは40年代の頃です。
第二次大戦中の不況にもかかわらず、当時ロンドンに計器類の製造販売拠点を持っていたジャガー・ルクルトと事業提携していたこともあり、自社製ムーブメントの開発に成功しました。香箱を覆う大きなプレートとストレートなクリックスプリングが特徴で、イエローゴールドにメッキされたムーブメントはクラシックな懐中時計の雰囲気をかもし出しています。世界最高峰の時計技術を誇るジャガー・ルクルトの影響を受けたクオリティーの高いムーブメントは、60年代まで製造されました。

さて、この腕時計に搭載されたキャリバー104は、ガラードのために特別に仕上げられたものです。耐震装置を備えガンギ車の受け石とセンターの二番車の穴石を追加して耐久性を高めているだけでなく、テンプには通常の平ヒゲから高精度なブレゲ巻上げヒゲゼンマイに変更されていました。

ケースはコストを抑えた9金無垢ですが、実用性の高い硬質なケースとして紳士用の腕時計には多く採用されていました。製造はロンドンのデニソン社によるものです。ウォルサムの創業者の一人アーロン・ラフキン・デニソンが立ち上げたケース専門メーカーで、ロレックスやオメガも採用するほどの高級ケースの代名詞でした。
こうして、すべてが英国製で作り上げられた腕時計には、文字盤、ムーブメント、ケースに誇らしげに"MADE IN ENGLAND"の文字が記されています。
近年、生産地の明記が注目されるようになりました。昨年はスイス製を証明する"SWISS MADE"の基準が見直されたこともあり、国や地域全体の製品品質を高めブランド力の強化を目指す動きが活発です。古くはスイスのジュネーブに始まり、現在ではスイスのフルリエ、ドイツのグラスヒュッテが良い例です。スミスの腕時計の完成度からも、古の英国製時計の威信と伝統に対する矜持を十分に感じとることができます。
第二次大戦中の不況にもかかわらず、当時ロンドンに計器類の製造販売拠点を持っていたジャガー・ルクルトと事業提携していたこともあり、自社製ムーブメントの開発に成功しました。香箱を覆う大きなプレートとストレートなクリックスプリングが特徴で、イエローゴールドにメッキされたムーブメントはクラシックな懐中時計の雰囲気をかもし出しています。世界最高峰の時計技術を誇るジャガー・ルクルトの影響を受けたクオリティーの高いムーブメントは、60年代まで製造されました。

さて、この腕時計に搭載されたキャリバー104は、ガラードのために特別に仕上げられたものです。耐震装置を備えガンギ車の受け石とセンターの二番車の穴石を追加して耐久性を高めているだけでなく、テンプには通常の平ヒゲから高精度なブレゲ巻上げヒゲゼンマイに変更されていました。

ケースはコストを抑えた9金無垢ですが、実用性の高い硬質なケースとして紳士用の腕時計には多く採用されていました。製造はロンドンのデニソン社によるものです。ウォルサムの創業者の一人アーロン・ラフキン・デニソンが立ち上げたケース専門メーカーで、ロレックスやオメガも採用するほどの高級ケースの代名詞でした。
こうして、すべてが英国製で作り上げられた腕時計には、文字盤、ムーブメント、ケースに誇らしげに"MADE IN ENGLAND"の文字が記されています。
近年、生産地の明記が注目されるようになりました。昨年はスイス製を証明する"SWISS MADE"の基準が見直されたこともあり、国や地域全体の製品品質を高めブランド力の強化を目指す動きが活発です。古くはスイスのジュネーブに始まり、現在ではスイスのフルリエ、ドイツのグラスヒュッテが良い例です。スミスの腕時計の完成度からも、古の英国製時計の威信と伝統に対する矜持を十分に感じとることができます。






