オトコの定番

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2008/01/23

ムーブメントを分解して腕時計の本質を知る

機械台にセットしたキャリバー12.68Z直径27ミリのムーブメントにはヴィンテージに見られる美しい装飾はなく、いたってシンプルな作りですが、ブリッジにはこのムーブメントの形式、12.68Zが誇らしげに金色で刻印されていました。まずは、機械台にしっかりセットして歯車が並んでいる側から分解していきます。文字盤側から見ると裏側になるのですが、表(おもて)輪列と呼びます。反対の文字盤側にはゼンマイを巻き上げるレバー類が組み込まれています。分解の詳細はこちらのサイトをご覧ください。

一番大きな歯車がゼンマイの入った香箱です。そこから二番車、三番車、秒針が付いている四番車と回転数が上がり、末端のガンギ車、アンクル、テンプからなる脱進機と調速機でスピードが一定に保たれます。これらがメインプレートに整然と配置され、時計として有機的に機能するのです。

テンプから香箱まで
時計の心臓部である調速機には、テンプと呼ばれる直径1センチの小さい輪が等時性のあるヒゲゼンマイにぶら下がり、正確に1秒間に5回振動することで、歯車の回転が規制され1分1秒を刻むことになります。もう一方の端、香箱の中には動力源となるゼンマイが収められていて、長さは50センチメートル程もあります。ほんの少しずつ徐々にほどけていくので、何十時間もの間、動き続けることができるのです。

テンプのヒゲゼンマイと動力のゼンマイ
機械式時計の精度は1日に20秒程度の誤差が普通ですが、電池で動くクォーツ式時計は1日に1秒ずれるかどうかという高い精度を持っています。しかし、こうして、小さな部品を実際に手に取って見ると、クオーツとの精度の比較が無意味であり、ゼンマイで動く精密な機械がいかに奥深いものであるかを実感していただけると思います。





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