クロノグラフの名門レマニアのヴィンテージ
オメガやブレゲと関わりが深かったレマニア。古くから数多くのブランドにムーブメントを供給してきたクロノグラフの名門です。

ムーブメント専門メーカーであったレマニアが40年代に自社ブランドで製造したクロノグラフです。例えるならばバッグやスーツでいうファクトリーブランド物でしょうか。
1884年に創業したレマニアは小規模な工房でしたが、1932年、時計グループ大手SSIH(スイス時計産業組合。後にSMHグループと合併しスウォッチグループとなる)への参加を機に、同じグループのオメガやティソのクロノグラフの製造を一手に引き受けるようになりました。その実績から40年代にはイギリス陸軍に軍用時計を直接納入していたこともあります。
この腕時計は、そんなレマニアがクロノグラフの小型化に挑戦した過渡期の希少なモデルです。クロノグラフにしては直径34.5mmと小ぶりで、以前紹介したオールドインターの3針腕時計よりも小さいサイズです。至ってシンプルなスタイルですが、クリーム色の文字盤にクラシックな味わいがあり、金色のシュッとしたリーフ型の針が実に上品です。
ボタンを押すと、軽い感触とともに弦のように細いセンター針が動き始めます。現行品にはない繊細さは、ヴィンテージならでは。60年以上も前の機械が未だに稼動するのは、当時のレマニアの耐久性の高さがうかがえます。




