【嗜むためのウイスキー 二十七本目 スペイサイド編 グレンマレイ】
白ワインのシャルドネとシュナン・ブランの樽でフィニッシュしている。シトラス、バナナ、蜂蜜、レモン風味、があり、第一級の食前酒として人気がある。
オーナーのグレンモーレンジと名前が似通っているが、グレンモーレンジに買収される前からこの名前であり、名前が似通っているのは偶然といえる。この上なく不思議なことは、グレンモーレンジもグレンマレイも元々はビール醸造所であった点だ。
グレンモーレンジも元々はビールの密醸造所であり、いつぐらいから蒸留所に転換したのかは定かでないが、正式に蒸留所として登録されたのは1843年であり、1600年代頃から密造していたらしいので相当古い歴史を持つ。
グレンマレイは1897年に蒸留所へと改装され、グレンモーレンジに買収されたのは1920年代である。
北海に面した、マレイ州一帯はレアック・オ・マレイと呼ばれ、エルギンの国王が統治していた昔から大麦の一大生産地として有名であった。
エルギンは歴史のある古都であり、その名声はスペイサイドの首都であったというより、スコットランドハイランド地方、北部の気候が温暖で美しい地域が、最高のモルトウイスキーを生産するところとして、世界中にその名をとどろかせている。




