【嗜むための二十六本目 スペイサイド編 タムデュー】
きわだった個性はないが、飽きのこない、食後酒としてスペイサイドを代表する一本。フランス、イタリア、スペインで人気が高い。
1897年創業のタムデュー蒸溜所は、スコットランド北部、全長160キロの大河スペイ川沿い下流地域の、ひらけたエリアにあり、スペイ川の恩恵である、その豊かな水はスコッチウイスキーに独特の特徴を与えている。その特徴とは、このあたりのピート質の土壌が生み出すもので、花のようなフルーティな香りを持っている。
現在、このスペイサイドには、50以上の蒸溜所が密集しており、この地域は数多くの蒸溜所が集中するスコッチウイスキーの聖地として有名である。
中でも「タムデュー」は、スコットランドでここだけに残る製麦法やスペイサイドで唯一の100%の麦芽自給率で、傑出した存在となっている。そんな誇り高い蒸溜所で生まれた味わいは、良質な水とこだわりの製法によりたいへん芳醇でスムーズな飲みやすさが特徴だ。
創業者はウィリアム・グラントでエルギンの銀行家でハイランド・ディスティラーズ社の役員でもあった。
タムデュー蒸留所はサラディン式モルティング(精麦)を採用し、当時としては近代的な蒸留所であった。




