【嗜むための二十六本目 スペイサイド編 タムデュー】
サラディン式は、伝統的なフロアモルティングと現在の精麦工場が使用するドラム式モルティングの中間的製法で19世紀後半にフランス人のサラディン氏によって考案された。サラディンボックスと言われる大きな室を十字に区切り、その室に大麦を入れて、下から空気を送り込み、攪拌する方法である。
伝統的な方法より効率が良く、経済的でもあった。このことから、他の蒸留所でも取り入れられたが、現在スペイサイドではタムデュー蒸留所だけしかこの方法は行っていない。
タムデューには現在10個のサラディンボックスがあり、それぞれ22トンの大麦を仕込むことができる。
一日に仕込む麦芽の量は、サラディンボックス2個分の44トンになるという。
しかし、ウイスキーの需要の落ち込みに生産は縮小化し、1927年からの20年間操業停止に追い込まれている。
再開後年には1972年には大改修も行われ、ブレンダーからの引き合いも強く、1975年にはポットスチール4基から6基に増設された。
タムデューの意味はゲール語で「黒い小さな丘」を意味し、周辺は良質な水に恵まれ、「密造者の谷」といわれたきた所だ。仕込水はタムデュー川の伏流水が泉となってわき出たものだ。
タムドゥーはヨーロッパでは静かに愛飲されている逸品で、蒸留所の所有者であるハイランド・ディスティラーズ社のブレンデッドスコッチ、フェイマス・グラウスの中核をなすモルトでもある。
1997年からはダンヒルブレンディットウイスキーの重要なモルトとなっている。
以前のオフィシャルボトルは10年熟成の標記があったが、最近のボトルは標記がなく、正確な熟成年数が分からなくなってしまっている。
【タムデューオフィシャルボトル テイスティングノート】熟成年数 10年
コメント シェリー樽で熟成されており、フルーティーな味わいと
スムースな飲み心地のミディアムボティのモルトです。
色 琥珀色
香り レモン系のフルーティさとシリアル香の調和、クリーミー
かつ力強く芯のある酒質
ボディ ミディアムボディー
味わい セミスイートでややミルキータッチな味わい、オークのコク、
バターケーキ、シルキーな舌触り






