【嗜むための二十二本目 スペイサイド編 ベンリアック】
スペイサイドモルトウイスキーの典型的な特徴である、華やかで果実味あふれた味わいが印象的なモルトウイスキーだ。アペリティフとしても人気で、後口に残るジンジャーの香りがさわやかだ。
1898年創業されたベンリアック蒸留所はグラムピアン山のふもとの丘までひろがる大麦畑の真ん中に建設された。ちょうどリンクウッド蒸留所とロングモーン蒸留所の間に、位置しスペイサイドのロッシー川の地域にあり、スペイサイドの中心、エルギンの近くだ。
ベンリアック蒸留所はジョン・ダフによってこの年造られた。ジョン・ダフは一年前のロングモーン蒸留所を建設していた。
しかし残念なことに、財政的な問題でジョン・ダフは、間もなく両方の蒸留所を売ることになってしまった。
1900年に再び閉鎖に追い込まれたベンリアック蒸留所は、ロングモーン蒸留所によって買い取られた。
それから、半世紀以上はウイスキーは生産されることなく平穏無事な静かな蒸留所だったが、みたび売却され、1965年にはグレンリベット蒸留所の所有となった。がまたまた1977年にシーグラム社に売却されたのだった。そしてごたび、2001年にシーバス社がベンリアック蒸留所を買収した。
どういうわけかシーバス社は2002年に、再び蒸留所を閉鎖した。幸いにも、ベンリアック蒸留所はさらに別の新しい所有者によって2004年に再び再開されることとなった。
スコットランド人ビリー・ウォーカーと2人の南アフリカのパートナー(ジェフ・ベルとウェインKieswetter)は、2004年にベンリアック蒸留所を購入した。
一躍時の人となった彼らは、モルトウイスキーファーンに答えるかのように、ベンリアック蒸留所をスコットランドで『最も熱い蒸留所』のうちの1つに変えてしまった。




