【嗜むための二十一本目 スペイサイド編 ミルトンダフ】
香りも風味も後味も、透明感があり、のど心地がよく、モルトウイスキー初心者に打って付けの一本。

ミルトンダフ蒸留所はアンドリュー・ピアリーとロバート・ベーンによって1824年創設された。
ミルトンダフが造られた場所は、まず最初に1230年にアレクサンダー2世王によって設立されたプラスカーデン修道院であったと言われている。
実は、蒸留所が立てられた敷地は、もともは修道院の食品工場であると言われている。
食品工場では修道僧たちが古くからエール(ビールの一種)を造っていた。
このエールは「スコットランドいち、おいしいエール」として人気が高く、修道院に莫大な利益をもたらした。
現在、修道院と蒸留所間の関係はないがプラスカーデン修道院の名前はミルトンダフ蒸留所のゲストハウスで見つけることができる。
ミルトンダフ蒸留所は、スペイサイド地方の首都エルギンから西へ約5キロほどいった、 麦畑の真ん中、ブラックバーン(黒い小川)という清らかな川のほとりにある。この地方は良質の大麦産地として知られ、スコットランドの庭と讚えられてきた所だ。
伝説によれば、ブラックバーンのほとりに修道院長がひざまずき、「この水に神の祝福を」と祈りを捧げたところ、 以来、この水でウイスキーを仕込むと素晴らしい酒ができるようになり、それがアクア・ヴィテ、 Aqua Vitae(いのちの水)と名づけられ、ウイスキーの語源になったと言われている。



