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2008/06/04

【嗜むための十四本目 スペイサイド編 モートラック】

スペイサイドモルトの良いところをすべて兼ね備えたウイスキー。エレガントで花っぽく、その上、微かなスモーキーフレーバーが漂う。

  スペイサイドのダフタウンには7つの蒸留所があるが、その中で、第二次世界大戦中も操業を許可された唯一の蒸留所であるとともに、モートラック蒸留所は7蒸留所の中ではもっとも古い創業である。

この地はもともと密造酒が盛んに造られていたところでもあり、地元の農夫であったジェームズ・フィンドレーターを筆頭とする三人の農夫が共同でマクダフ伯爵の領地を借り受け、蒸留所を建設したのだった。

この時合法的に酒造のライセンスを得、1823年に蒸留所の建設に着手した。蒸留所はダフタウンの街はずれに流れている、ダラン川とフィディック川が合流する地点に建てられた。
 
モートラックとは、ゲール語で「椀状のくぼ地」と言う意味だ。ここは西暦1010年にスコットランド王マルコム2世が、北方から侵入してきたデーン人と戦った古戦場として
                                   も 有名である。
  
 1887年にグレンフィディックを起こすウイリアム・グラントが20年間働いていた蒸留所でもある。グレンフィデックができるまでは、ダフタウンでただ一つの蒸留所であった。

この蒸留所がユニークなのは6基あるポットスチールが大きさも形もすべて違うということだ。それらを巧みに組み合わせて、スコットランドでも珍しい“部分的3回蒸溜”を行い、このことによって力強くて、フルーティで厚みのあるモルトを作り出している。 

 仕込水は、当初この地で多くの密造者たちが利用していた、モートラックの敷地内にあるハイランド・ジョンの泉と呼ばれる井戸水であった。しかし現在は仕込水はコンバルヒルの丘の上にある泉から引いている。





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