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2008/05/21

【嗜むための十二本目 スペイサイド インチガワー】

塩っぽさと渋味と甘さが渾然一体となっている、個性的な「海辺のモルト」の特色を持つスペイサイドモルトだ。

インチガワー蒸留所はスペイサイド河口に程近いバッキーという漁村近くの海岸に建っている。スペイサイド特有のエレガントさというよりは、塩辛さがあり、飲むほどに癖になるモルトの一つだ。

 生産区分はスペイサイドだけれど、東ハイランドとの境界線に上にあり、どちらかというと東ハイランドぽっい特徴がある。

14年ものは蒸留所本来の塩辛さが出ていて複雑でこくがある。スペイサイドとは思えない味わいがあり、非常にユニークだ。スペイサイドの隠れた銘酒のひとつだろう。

インチガワー蒸留所はバッキーという古い港町を見下ろす高台にある。

インチ(inch)はゲール語で本来「島」を指す。しかしながらここでは「川のそばの草地」のことだという。ガワー(gower)はゲール語で「山羊」と言う意味だ。つまりは「川のそばの山羊の遊牧地」のことだ。

 UDV社の花と動物シリーズの14年にはハイランドの海辺でよく見かけられるというオイスターキャッチャー(ミヤコドリ)が描かれている。

インチガワー蒸留所はアレクサンダー・ウィルソンによって1871年に設立された。アレクサンダーはトッキニール蒸留所(ジョン・ウィルソン)の創始者の甥であった。


トッキニール蒸留所が水不足で閉鎖された後、インチガワー蒸留所が引き継ぐ形で建てられた蒸留所である。






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