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2008/05/21

【嗜むための十二本目 スペイサイド インチガワー】

 19世紀のヴィクトリア調の外観を色濃く残し、20世紀初めまでは隣接した農場で麦芽や蒸留液のかすをえさにたくさんの牛や豚、羊を飼っていた。

 変わっているのは1936年から、38年までバッキーの町議会がインチガワー蒸留所を所有し、その後バースに本拠地を置く、アーサ・ベル&サンズ社に4,000ポンドで売却された。同社のブレンディットスコッチ、ベルの主要モルトである。

 蒸留所背後にある農家は、その昔、有名な密造者マクファーソンの密造所だったといわれている。彼の使用するポットスチールは丘の背後に巧みに隠されていたが、ある時迷子の牛がポットスチールを覆い隠している芝生を食べてしまい、牛を探しに来ていた牧童に運悪く見つかってしまった。
 
 残念なことにこの牧童は懸賞金ほしさに、税吏に密告したことでポットスチールは壊されてしまい、マクファーソンは捕まってしまった。

 ポットスチールはずんぐりしたストレートヘッドで初留、再留釜合計4基。仕込水は
マクファーソンが密造酒造りに使用していたメンダフヒルズの泉の水である。

  ウエハウスは巨大で近隣の蒸留所のウイスキー熟成にも使用されているという。
 味わいはライトで辛口の中に、ほのかな甘味やミント、スモークなどが重なり複雑でおもしろい。

【テイスティングノート インチガワー14年】

熟成年数 14年
コメント 通好みの一本。フィニッシュは薄いがきわめて個性的である。
色    薄いゴールド
香り   複雑でリッチ、潮の香り、スパイシー、チョコレート。
ボディ  ミディアムボディ
味わい  始まりはスイート、次第にドライで塩辛く変化する。複雑でスムース。






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