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2008/02/27

【嗜むための一本目 スペイサイド編 バルヴィニー12年ダブルウッド】

今回から、偏見と独断に満ちた、私的観点からお薦めの一本を紹介していきたい。

さて、一本目は何にしようか相当迷ってしまった。

ウイスキー通が好むアイラ系にしようか、それとも万人向きのハイランドにしようか、とことん悩んでしまった。悩んだあげく、バルヴェニー15年をご紹介したい。

バルヴェニー15年は伝統的製法から作られたスペイサイドの名品である。スペイサイドとは川の名前からの由来で、ハイランド地域のほぼ中心にある高原を源流として北海を目指して北東に流れる川、スペイ川からきている。このスペイ川の両岸に蒸留所が多くあり、スコットランド全蒸留所の半分、約50の蒸留所がここに集まっている。スペイ川はスコットランドの魂が流れていると言われている。

スペイサイドとはどこまでをいうのかというと、スペイ川の中腹にあるグランタウン・オン・スペイから海岸付近のエルギンという街までとスペイ川支流を含めた地域をいう。この地域は、スペイ川を中心にして牧草地が広がり、羊などがのんびりと草を食べるのどかな景色が見られる。また、穏やかな丘が広がり、大木や森林はあまり見かけない。スペイ川は穏やかな丘の中を縫って流れる清涼とした川である。

そんなスペイサイドのちょうど中腹くらいだろうか。グレンフィデック蒸留所と兄弟蒸溜所の関係にあるバルヴィニー蒸留所がある。敷地も隣接している。水源はコンヴァル丘陵の数十の泉から引かれ、グレンフィディック蒸溜所のロビーデューの泉に比べて少し硬度が高く、隣接はしていてもまったく異なる酒質を生み出してる。



この蒸留所はウイリアム・グラント社がグレンフィデック蒸留所に次ぐ第2の蒸留所として、1892年に創設したものである。

この創設にはひとつの事情があった。1891年に同じスペイサイドのザ・グレンリベット蒸留所が火災で全てのウイスキーが焼失してしまい、ザ・グレンリベット蒸留所のウイスキーをブレンドデッドウイスキーに使用していたブレンダー達が、それに代わるウイスキーとして選んだのがグレンフィディック蒸留所だった。

しかし、グレンフィディック蒸留所だけでは需要をすべてまかなうことが出来ず、そのために建てられたのがバルヴェニ−蒸留所だったのだ。





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