おでんクッキングの秘訣
●おでんパーティーの勧め
「あのさぁ、来週の日曜日に家でおでんパーティーをやるんだけど、よかったら遊びに来ない?」
「え? おでんパーティーって、いったい何をするの?」
「おでんを囲んでみんなで飲み食いするんだよ。君が知っているおでんのほかに、名古屋の味噌で煮込んだおでんや、沖縄の豚足入りのこってりしたおでんも作ってみようと思うんだ」
「へえ〜、なんだかおもしろそうだから行ってみようかな」
「人数が多いほうがいろいろ食べられるから、友達も誘って来てね」

日本各地のご当地おでんのレシピを掲載した『とことん亭のおいしいおでん』(凱風社刊)の終わりに、そんな物語を紹介しました。おでんといっても、実にさまざまで、各地で食べられているおでんを自宅で何種類か作れば、それだけで話題になることは間違いありません。
●和食の基本を身に付ける
何種類もの「おでん」を作っているうちに、僕はすっかり和食が得意料理になりました。特に、煮物や汁物は自分でも驚くほど腕が上がりました。素材を眺めてからどのだしを使うか決めて、調味料を組み合わせ、頭に浮かんだ一品を作っていくわけです。おでんを作る以前は簡単な炒め物ばかりで、いちばん苦手な分野だったかもしれません。
日本料理のポイントは、調理用具の正しい使い方に始まり、だしと調味料のバランスの取り方、野菜の切り方や魚の卸し方、乾物の戻し方、火加減などが挙げられます。おでんには、このすべての要素が詰まっているのです。
この本では、北から南まで地域に根付いた13種類のおでんを紹介しました。これらをすべて作ってみれば、そのあとはきっと目分量で料理ができるようになるはずです。
田楽に始まったおでんの歴史は、明治・大正・昭和と時代の流れとともに姿を変え、平成に入ってからは、“創作おでん”と呼べるような一品料理も現れました。おでんは、コンビニで買える手軽なファストフードでもあり、懐かしさがこみあげるおふくろの味でもあり、心を暖めてくれる酒のつまみでもあり、料理人が腕をふるいたくなる料理なのです。
鍋物でもなく、煮物でもなく、ひとつの和食のジャンルとして「おでん物」があることを、みなさんにもっと知ってもらいたいと思います。さまざまな可能性を秘めているおでんは、これからますます発展していくことでしょう。
おでん屋さんの食べ歩きもいいですが、たまにはおでんパーティーを開いて、たくさんの「おでん」を作ってみてください。そして、そのうちに日本料理のコツがしっかりと身につくはずです。あなたも、おでんを極めて“和食のプロ”を目指してみませんか?
「あのさぁ、来週の日曜日に家でおでんパーティーをやるんだけど、よかったら遊びに来ない?」
「え? おでんパーティーって、いったい何をするの?」
「おでんを囲んでみんなで飲み食いするんだよ。君が知っているおでんのほかに、名古屋の味噌で煮込んだおでんや、沖縄の豚足入りのこってりしたおでんも作ってみようと思うんだ」
「へえ〜、なんだかおもしろそうだから行ってみようかな」
「人数が多いほうがいろいろ食べられるから、友達も誘って来てね」

日本各地のご当地おでんのレシピを掲載した『とことん亭のおいしいおでん』(凱風社刊)の終わりに、そんな物語を紹介しました。おでんといっても、実にさまざまで、各地で食べられているおでんを自宅で何種類か作れば、それだけで話題になることは間違いありません。
●和食の基本を身に付ける
何種類もの「おでん」を作っているうちに、僕はすっかり和食が得意料理になりました。特に、煮物や汁物は自分でも驚くほど腕が上がりました。素材を眺めてからどのだしを使うか決めて、調味料を組み合わせ、頭に浮かんだ一品を作っていくわけです。おでんを作る以前は簡単な炒め物ばかりで、いちばん苦手な分野だったかもしれません。日本料理のポイントは、調理用具の正しい使い方に始まり、だしと調味料のバランスの取り方、野菜の切り方や魚の卸し方、乾物の戻し方、火加減などが挙げられます。おでんには、このすべての要素が詰まっているのです。
この本では、北から南まで地域に根付いた13種類のおでんを紹介しました。これらをすべて作ってみれば、そのあとはきっと目分量で料理ができるようになるはずです。
田楽に始まったおでんの歴史は、明治・大正・昭和と時代の流れとともに姿を変え、平成に入ってからは、“創作おでん”と呼べるような一品料理も現れました。おでんは、コンビニで買える手軽なファストフードでもあり、懐かしさがこみあげるおふくろの味でもあり、心を暖めてくれる酒のつまみでもあり、料理人が腕をふるいたくなる料理なのです。
鍋物でもなく、煮物でもなく、ひとつの和食のジャンルとして「おでん物」があることを、みなさんにもっと知ってもらいたいと思います。さまざまな可能性を秘めているおでんは、これからますます発展していくことでしょう。
おでん屋さんの食べ歩きもいいですが、たまにはおでんパーティーを開いて、たくさんの「おでん」を作ってみてください。そして、そのうちに日本料理のコツがしっかりと身につくはずです。あなたも、おでんを極めて“和食のプロ”を目指してみませんか?






