最近の酒造り事情<2>
前回、小規模な蔵での杜氏のかけ持ち事情を書いたが、もう1つ最近多くなってきたのが蔵元自身が酒造りに従事、杜氏を兼務するいわゆるオーナーマイスターといった職業が現れてきた点である。
もちろん蔵元が酒造りにタッチするのは以前から見られていて目新しい事ではない。
ただ杜氏という酒造責任者を置いてのフォロー的な役割を担っていたり、酒造技術の秀れた蔵元は杜氏に対し、技術的な指導をしたり、自蔵の酒の型を伝授したりといった、いわば蔵元と杜氏という分業制に立っての関係だった。

昭和期の太平洋戦争以前までは、この両者の関係はもっと明確に分業化されていた。
蔵元は酒造りのすべてを杜氏に委ね、責任の明確化さえ図っていた。
例えば、労働賃金にしても1造りの期間に対して総額いくらと決め、杜氏に一括して支払い、蔵人に対しては杜氏が各自の給料を決めて支払う、という事も行われていた。
今でいうアウトソーシング、請負に近い制度である。
こうなると杜氏の責任はより重大となり、酒造りに失敗したりすると杜氏が責任をとって自ら命を絶つという事も誠しやかに欇かれていたともいう。
今でこそ酒が腐造するなどという事はなくなったが、木桶で仕込んでいた時代には起こり得た事で、過酷な時代でもあった。
ただ杜氏という酒造責任者を置いてのフォロー的な役割を担っていたり、酒造技術の秀れた蔵元は杜氏に対し、技術的な指導をしたり、自蔵の酒の型を伝授したりといった、いわば蔵元と杜氏という分業制に立っての関係だった。

昭和期の太平洋戦争以前までは、この両者の関係はもっと明確に分業化されていた。
蔵元は酒造りのすべてを杜氏に委ね、責任の明確化さえ図っていた。
例えば、労働賃金にしても1造りの期間に対して総額いくらと決め、杜氏に一括して支払い、蔵人に対しては杜氏が各自の給料を決めて支払う、という事も行われていた。
今でいうアウトソーシング、請負に近い制度である。
こうなると杜氏の責任はより重大となり、酒造りに失敗したりすると杜氏が責任をとって自ら命を絶つという事も誠しやかに欇かれていたともいう。
今でこそ酒が腐造するなどという事はなくなったが、木桶で仕込んでいた時代には起こり得た事で、過酷な時代でもあった。




