酒の旅人・街道筋の蔵 北国街道・加賀路その1 安宅関で知られる小松と、「加賀の月」の蔵へ

名酒「加賀の月」を醸す加越
この安宅関から街なかへ車で10分足らずの所に「加賀の月」で知られる加越の蔵がある。建物は加賀路の街道筋にあり、粟津温泉はすぐ近くだ。営業部長の桑嶋睦夫さん(53歳)が迎えてくれた。
「小松駅から車で10分、小松空港から15分という位置ですが、空港に降りると加賀温泉郷や金沢市へ散らばってしまいます。観光的には安宅関ぐらいしかないと思います」
この蔵は昭和38年に小松、高岡、福井2蔵のあわせて4蔵が合併して誕生した。それ以前をたどれば、各蔵は江戸時代末期に創業している。現当主は山田英樹蔵元(50歳)となる。
杜氏は越後の柏崎出身という渡辺利一さん(70歳)。10月下旬に蔵入りし、蔵人たちの社員を指揮して、無濾過系のお酒から仕込んでいく。仕込みは正月3日間だけ休んで、4月上旬に甑倒し迎えるまで続く。規模は3000石弱だ。
蔵内には忙しなく動き回る蔵人たちがいた。清掃に余念がなく、いよいよ酒造りを始める準備といった様子だった。(この稿続く)






