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2007/03/30

大吟醸酒の価値

どの蔵元でも鑑評会の出品酒を絞って、斗ビン囲いにして今、蔵の冷蔵庫に納めて静置させたところである。これからどう調熟していくかを想定し、出品酒をどの斗ビンから出していくか、もう決めている蔵もあるかも知れない。

通常、出品酒は600〜650キログラムの小仕込みタンクで仕込んだお酒の中から選定される。
この小仕込みは小さな蔵では3本ほどしか仕込まないというところもあれば、10本、20本と仕込む大きな蔵もある。タンクごとに絞られたお酒は10個ほどの斗ビンに分けられ、この中で最も金賞の取れそうな斗ビンを選んでいく。残ったお酒が大吟醸として販売されるわけだ。

面白いなぁ、と思うのは、純米大吟醸で出品する蔵はほとんどない。大半が若干の醸造アルコールを添加する。
理由は香りが引き立ち、味がキリリと締まるからである。つまりは本醸造系になるわけだ。

そして更に面白いと思うのは、「私は純米酒じゃないとダメ」という愛飲家がこの大吟醸を美味しいといって飲むのである。
一般の安く売られている本醸造よりアルコールの添加量が少ないからいい、という事なのだろう。こういう人は、醸造アルコールが嫌というわけではないのだと思う。土台、このアルコールの正体は甲類焼酎なのである。アルコール度数90%台の純アルコールを加水して薄めていったものだ。

世間でアル添酒というと、何かイヤなイメージを抱いてしまう人も多いのだが、何のことはない、居酒屋でウーロン茶やグァバなどの果実で割っているあのチューハイと同じものである。

さて、見事、金賞が取れた蔵は、その斗ビンの採れたタンクのお酒を「金賞受賞酒」として販売する。価格は720mlで5千円から1万数千円である。高いと思う人は買わなければいい。ワインと比べたら、原料コスト、人件費、その他の経費を考慮しても格段に安い買い物であるだろう。

6月7日(木)午後3時から夜8時まで、池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートで「全国新酒鑑評会公開きき酒会」が行われ、金賞受賞酒の一般公開が開かれる。当日、お酒も買えるようだ。





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