酒・食・名店

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2008/03/15

お酒の流通・昨日・今日・明日

 お酒の流通について、一般の人たちは案外知っているようで知っていない、というのが実態といっていい。もちろん業界内の事だから、美味しいお酒さえ飲めればそんなこたぁ知らなくたっていいのだが、実態を知ると、また異なったお酒の味がするかも知れない。という事で少し専門的になるけど触れていこうと思う。

 お酒は蔵元から出荷されると、まず酒類問屋に納品され、それから一般の酒販店へ流通し、消費者や居酒屋などの料飲店に納められて消費されていく。中学校の社会科の教科書にはきっとそう書かれていたと思う。この流通形態は江戸期から今日まで基本的にはあまり変わる事なく続いている。とりわけこの酒類問屋というのは強固な実権を持っていて、流通の要にあったといっていい。「そうは問屋が卸さない」という言葉があるが、お酒だけに限らず、生活に必要な商品の大半はそれぞれの業界の問屋が取り扱っていて、それぞれに実権を握っていた。
 例えば、小売店が開業する際、その資金援助や商売繁盛のためのノウハウといったものまで伝授し、リティング・サポートはある意味、徹底していたといっていい。当然、それは問屋が小売店を傘下におさめる事であり、相互の信頼関係を築きながらもある意味での問屋への従属をも企図されていた。強固な実権を持った酒類問屋は蔵元に対しても主導権を発揮、蔵元をも傘下に治めるところも見られた。蔵元にしてみれば、実権を持つ問屋と取引きできれば販売面での心配はなくなり、キチンとした酒造りに注力さえすればいい、といったところも見られた。とくにこの酒類業界は国の定める免許制になっていて、製造・卸売・小売の三層にそれぞれ国税局税務署長の認定がなければ商売ができない仕組みになっている。





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